Lisp風マクロとPython風インデント

 プログラミング言語Cyanも経済産業大臣表彰。作者の開成高校2年 林拓人さんは「Lispが大好き」という高校生で,LispのマクロやPython風のインデントによるブロック表現,オブジェクト指向,継続などの特徴を持つプログラミング言語を作った。審査員は「様々な特徴を持ちながら最小限の実装できれいにまとまっており,作成者本人の大きな将来性を感じさせる」と賞賛する。

開成高校2年 林拓人さんの「プログラミング言語Cyan」(左)と作者の林拓人さん(右)
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草を使ってゲームをクリア

 経済産業大臣表彰の最後の作品「草登り」は,ゲーム中で入手できる植物を使って障害をクリアするアクションゲーム。どこか懐かしい雰囲気も感じさせる。「ゲームとしての完成度が高く,自分の作りたい世界観がしっかりしている」(審査講評)。作者の名古屋工業大学1年 松下浩典さんは「パズルゲームとして無駄のないマップ構成」が作品のアピールポイントという。

名古屋工業大学 工学部情報工学科1年 松下浩典さんのパズル・ゲーム「草登り」(左)と作者の松下浩典さん(右)
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SNSで環境問題への意識を高める

 経済産業省商務情報政策局長表彰には,団体部門で4作品,個人部門で1作品が選ばれた。

 岐阜県立東濃実業高等学校 コンピュータ部のビジネス情報科3年生による「エコの木チルドレン」は,エコロジーをテーマとしたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。環境問題を学習できるミニゲームに工夫を凝らした。

 愛知県高浜市立高浜中学校 プログラミング部の2年と3年が作った「お祭り告白大作戦」は,金魚すくいなどのミニゲームで構成されたゲーム集。クリアすると一緒にお祭りに行った恋人とのハッピーエンドが待っている。

岐阜県立東濃実業高等学校 コンピュータ部の環境問題SNS「エコの木チルドレン」
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愛知県高浜市立高浜中学校 プログラミング部の「お祭り告白大作戦」
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 「GHOST HUNT」は新潟コンピュータ専門学校 ゲームクリエーター科2年の「Team ツナCan」が作ったパズルゲーム。ブロックを崩しながら十字架をゴーストに当てて幽霊を退治する。

 同じく新潟コンピュータ専門学校 ゲームクリエーター科2年のチーム「おやつのじかん」が作った「ぼくの村」は,原始時代の村を舞台にしたシミュレーション・ゲーム。プレイヤーは村長候補として,村人の希望をうまく叶えながら村を運営すれば,信頼を集め村長に就任できる。

新潟コンピュータ専門学校「Team ツナCan」の「GHOST HUNT」
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新潟コンピュータ専門学校のチーム「おやつのじかん」によるシミュレーション・ゲーム「ぼくの村」
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歌に合わせて歌詞をタイピング

東京大学 教養学部理科一類1年 片岡俊基さんの歌詞タイピング・ゲーム「UTyping」
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 個人部門で経済産業省商務情報政策局長表彰に選ばれたのは,東京大学 教養学部理科一類1年 片岡俊基さんが製作した「UTyping」。音楽に合わせて歌詞をタイピングするゲームソフトである。審査員は「歌詞の入力ファイルの仕様もしっかりしており、ゲーム以外の用途への応用も考えられ、コンテンツの流通プラットフォームとなる可能性を秘めている」と将来性を評価している。

 審査委員長の尚美学園大学 芸術情報学部 教授 小泉力一氏は「年々レベルが向上しており,今年も質の高い作品がそろった」と評価する。2008年は10月1日には表彰式と「プロコン・ワークショップ」が行われ,入選作の作者と審査委員,中国大連市の若手プログラマ代表,過去のプロコン入選者とのディスカッションが企画されている。

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