OpenPNEの画面。レイアウトはmixiを参考にしている
OpenPNEの画面。レイアウトはmixiを参考にしている
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手嶋屋の手嶋守・代表取締役。学生時代は携帯電話用ブラウザなどを開発するACCESSでアルバイトをしていたという
手嶋屋の手嶋守・代表取締役。学生時代は携帯電話用ブラウザなどを開発するACCESSでアルバイトをしていたという
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OpenPNEの管理画面
OpenPNEの管理画面
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 日本最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「mixi」(ミクシィ)にそっくりなオープンソースのSNSシステム「OpenPNE」(オープンピーネ)が話題を集めている。大手プロバイダのSo-netは誰でもSNSを運営できるサービス「So-net SNS」のシステムにOpenPNEを採用した(関連記事)。OpenPNEを開発する手嶋屋の手島守・代表取締役に話を聞いた(聞き手・構成はITpro編集 武部 健一)。

---OpenPNEを開発したきっかけを教えてください。

 もともと2003年ころに「PNE」という携帯電話の転送メール・サービスを実験的に提供していました。そこでPNEのユーザーのために携帯電話から使えるレンタル掲示板を設置したのですが,掲示板がものすごく“荒れる”。これは自分で掲示板を作らなければならないなと思っていた2004年6月ころ,mixiやGREE(グリー)といったSNSが流行してきました。

 これらのSNSを見ていると,ユーザーの身元がはっきりしているので荒れていません。「これはいいぞ」と思い,SNSの要素を取り入れた掲示板を作りました。そうしたら100人や200人のユーザー数でも荒れていた掲示板が,5000人や6000人といったユーザー数になっても荒れなくなりました。このような形で,2004年8月ころに携帯電話用のSNSとして開発がスタートしました。この段階ではまだクローズド・ソースです。

 その後,2005年1月にパソコン版を作りました。これはある教育関係の会社からパソコン版が欲しいとの要望が来たので,それに応じたものです。そのころ,SNSはますますブームになり,mixiのユーザー数は幾何級数的に増えている。そこで,SNSの開発を真剣に考えるようになりました。SNSとは何か,SNSはどうあるべきか,SNSはどう発展してゆくのかと深く考え始め,同時にオープンソース化の検討も始めました。

 考えてみると,SNSのソフトはことごとくオープンソースの発展条件に合っていました。これは「伽藍とバザール」の受け売りですが,オープンソースにすべきソフトは信頼性が必要で,“ネットワーク効果”,つまりみんなが使えば使うほど価値が高まる性質を持ち,公共資産のようになるものです。

 手嶋屋としては「SNSは複数あるべきだ」と考えたので,オープンソースにした方が良いとの結論に達しました。オープンソース化に向けて,お客様の案件で使ったソースコードを入れるわけにはいかないので,クレンジング(削除)などを施しました。そして2005年春にオープンソースの「OpenPNE」として公開しました。

---現在,どれくらい使われていますか。

 So-net SNSが登場したこともあり,OpenPNEを使っているSNSは数千程度はあると思います。一番ユーザー数が多いのは「Otaba」というSNSでしょう。

 OpenPNEの開発の目標は,1家4人の家庭から企業,宗教団体など,すべての組織やネットワークに対してSNSのエンジン,つまり人と人とが交流する際のプラットフォームを提供することです。

---mixiにユーザー・インタフェース(UI)が非常に似ていますね。

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