マルチスクリーン型放送研究会(マル研)は、「IMC Tokyo 2014」において、今年2月から全国25の放送局が実施した実際の番組によるSyncCastの「OAトライアル」デモと、SyncCastサービスの特徴やコンテンツ制作システムの仕組みなどを紹介した。今回はこのマル研が提供するSyncCastサービスイメージの概要とコンテンツ制作システムの仕組みの概要を説明する。

 マルチスクリーン型放送研究会(マル研)は、放送局が主体的に提供するマルチスクリーン型放送サービスの実用化を目指して2011年12月に大阪で発足し活動を続けている。現在の会員数は放送事業者が47局をはじめとして78社が参加している。

 マル研は、当初セカンドスクリーン型放送サービスにIPDC(IP Data Casting)方式を利用することを考えていた。しかし、地上デジタル放送方式(ISDB-T)の技術仕様にIPDC方式を組み込み、かつ対応受信機の普及するのには時間が要する。そこで、既存の携帯端末が利用できるSyncCastシステムを開発した。

SyncCastアプリ1つでマル研会員放送局の全てのサービスが受信可能

 マル研が目指すSyncCastのサービスイメージは、「広告モデルとして成り立つ高度化されたテレビ」だ。放送局ごと、番組ごとのアプリやシステムではなく、クラウド上に設置した放送局共通のコンテンツ管理システム(CMS、Content Management System)、配信サーバー、アプリを利用できることで、SyncCastを提供する放送局の負担を軽くすることができる。

図1● SyncCastシステム構成図
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