小さな会社のFacebook成功事例、最後を飾るのは立川にある精密スイッチメーカーのメトロールだ。主に工作機械の中に設置して、ドリルの摩耗を1千分の1ミリメートル単位で測定する精密な位置決めスイッチを、700種類以上も作り出している。そのほとんどが「人の手」で組み上げているというのだから驚きだ。まさに日本のものづくりの原点を感じさせる会社なのだ。

 その技術力高さは、海外に広く評価され、今や世界シェアはトップクラス。パートを含め100人ほどの所帯ながらも、今をときめく最先端のグローバル企業なのである。

写真●メトロールの直販サイト
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 では、どうやって世界を相手に商売しているのか? 製造業では非常に珍しいのだが、自社で直販サイト「toolsensor.com」を立ち上げ、インターネットを介して、さまざまな国の企業と、直接やりとりをしている。決め手はB to Bの取引でもカード決済ができるようにしたことだと、社長の松橋卓司氏は振り返るが、部品をひとつ交換するにも商社を通す日本の風土とは違って、外国は現場で直接マシンを扱うエンジニアが、故障した部品を交換し、マシンのメンテナンスも行う。商社をいちいち当てにしていたのでは、何カ月も待たされた上に、値段も何倍にも跳ね上がってしまう。その現状をなんとかしたいと思っているエンジニアは、世の中にたくさんいたのだ。

 そんなニーズとあいまって、スタート当初から確かな手応えがあった「toolsensor.com」。今ではメトロールにとってなくてはならない存在になっている。

 メトロールがFacebookページを作ったのは、2011年1月のこと。ECサイトの活性化になにか役立つのでは? ちょっと試しにやってみようと、軽い気持ちで始めたという。しかし、「ある出来事」を境に、当の本人たちも予想だにしない方向に、どんどん展開しているのだ。

 メトロールのFacebookページに何が起きたのか? それがどんな効果を生んでいるのか? メトロール成功の3つのレシピをまとめてみた。

「メトロール」の成功のレシピ
1.誰に向けての情報なのか?ターゲットを明確に設定する。
2.集まるユーザーが楽しめる「しかけ」を作る。
3.必要に応じてFacebook 広告も試してみる。

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