[column] セキュリティ事情は地域ではなく国によって違う
ボリス・シャロフCEO

 東欧・中欧、西欧・北欧、アジア・オセアニアといった地域ごとに、セキュリティ対策事情はどう違うのだろうか。来日したロシアDoctor Webのボリス・シャロフCEO(写真)に聞いた。

 同CEOによると、ロシア・東欧では特徴ある三つのウイルスや攻撃手法がはやっているという。一つはWinlockというトロイの木馬の一種。画面に特定の画像だけ表示させてユーザーのWindowsをロックし、アンロック代金を要求して有料SMSサービスで払わせる。二つめは、オンラインバンキングのユーザーを狙うトロイの木馬。ユーザーのパソコンに入り込んだダウンローダーが、ユーザーごとに異なる形で圧縮・暗号化したウイルスを侵入させる。「単一のパターンファイルでは対応できす、パターンファイルが増える結果になる。検出するには解凍が必要」(同CEO)。三つめはボットネットによるDDoSやスパム送信だ。ロシアではオンライン決済会社のトップがライバル会社にDDoSを仕掛けたという容疑で捕まったという話もあるとか。

 このようにロシア・東欧の一帯で見られる動きがある一方、シャロフCEOは、安全への意識は地域内ならどの国でも同じとは限らないという。例えば、ロシアより狭いチェコには2社のセキュリティソフトベンダーがあり、セキュリティソフトはチェコ語に訳されていないと使われないという。「セキュリティ意識の違いを感じる」(同CEO)。

出典:日経NETWORK 2011年10月号 pp.58-59
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