久しぶりにPostgeSQLウオッチの記事を書かせていただくことになった。今回は,カナダのオタワで2008年5月21日から開催されたPGConの報告と,PostgreSQLをめぐる最新情報をお届けする。

PGConとは

 PGConは,2007年から毎年カナダのオタワで開催されている PostgreSQLユーザー,開発者による(PostgreSQLのイベントとしては)世界最大のカンファレンスである。PGConはDan Langilles氏によって運営されているプライベートカンファレンスであり,PostgreSQLコミュニティによる公式イベントではないが,2006年に開催されたPostgreSQL歴史上はじめてのワールドワイドのイベントである1PostgreSQL Anniversary Summit(レポートはPostgreSQLウォッチ 第29回)の後を事実上引き継いでいる重要なカンファレンスであると認識されており,世界中からPostgreSQLユーザーや開発者が集まってPostgreSQLの最新情報を発表したり,意見交換を行う場になっている。

 昨年のPGConの模様は筆者の個人ページに掲載されているので,あわせてお読みいただくと良いだろう。

オタワについて

 PGConが開催されたオタワはカナダの東部に位置し,カナダの首都,政治的中心地である。オタワは英語圏のオンタリオ州にあるが,市内を流れるオタワ川を隔てて,フランス語圏のケベック州と接している。そのため,市内ではレストランのメニューをはじめ,ほとんどすべてに英語,フランス語の表記が併用されている。観光ガイドも英語とフランス語の両方をアナウンスしているのが面白い。

 オタワは北米大陸の東岸に位置しているため,北米各地,ヨーロッパからも来やすい場所にある。時期的にもちょうどチューリップが咲き誇り,これから本格的に暖かくなる良い時期である。カンファレンスの開催地として,この場所,この時期が選ばれるのは充分な理由があると言える。

 オタワは首都であるものの,市内の要所を歩いて回れるほどのこじんまりとした街で,いかにも住み易そうだ。市内には運河とオタワ川が流れ,美しい「水の都」になっている。歴史的建造物も多数あり,中でも代表格は国会議事堂である。この美しい建物は,何度見てもあきがこない。

オタワ川を望む国会議事堂の建物。写真中央の塔は国会議事堂のシンボル的存在「ピースタワー」。戦没者の慰霊塔を兼ねている
写真1●オタワ川を望む国会議事堂の建物。写真中央の塔は国会議事堂のシンボル的存在「ピースタワー」。戦没者の慰霊塔を兼ねている
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ピースタワーからオタワ川を見る。左岸はフランス語圏のケベック州,右岸はオタワがある英語圏のオンタリオ州。なお,写真は昨年のもので(今年はエレベータの故障で登れなかった),天気が悪く,窓ガラスに雨滴が付いている
写真2●ピースタワーからオタワ川を見る。左岸はフランス語圏のケベック州,右岸はオタワがある英語圏のオンタリオ州。なお,写真は昨年のもので(今年はエレベータの故障で登れなかった),天気が悪く,窓ガラスに雨滴が付いている
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