「モバイルの活用(1)---スマホ/タブレットの企業利用、現状はメール/スケジュールに偏る」で見たように、現状では、スマートフォンの使い方はメール/スケジュール/Web閲覧に、タブレットの使い方は、プレゼンテーションに偏っている。現在は、こうした使い方以外の業務アプリケーションを模索しているところだ。

 スマートフォンの場合、画面が小さいので現実的には多くのことはできないが、外出先で承認するといった使い方はできるだろう。タブレットは、スマートフォンよりは幅広い使い方ができる。例えば、会議のペーパーレス化、業務マニュアル、倉庫や工場におけるビューワー、店舗用の端末といった使い方が、多くの企業で検討されている。

本当に活用できるかどうかの「瀬戸際」にいる

 このように、スマートフォン、タブレットで何ができるのかは、ある程度把握できている。「では本当に投資するかどうか」---。ここで、企業は悩んでいる。

 今後の展開として、良くないシナリオもあり得る。悩んだ末に投資を見送り、結局、これまで通りスマートフォンとタブレットの利用方法が、メール、スケジュール、Web閲覧、プレゼンテーションだけにとどまり続ける、というシナリオだ。

 これでは、本当のモバイルの良さが伝わらないまま「ゲームオーバー」になってしまい、モバイルの活用が停滞してしまう。こうなることを心配している。そう言う意味で、現在は、「本当にスマートフォンやタブレットを活用できるかどうか」の「瀬戸際」にいる。

 極端な例だが、100年前にライト兄弟が初飛行に成功した飛行機は、今では日常的になった。モバイルも同じだ。メール、スケジュール、Web閲覧、プレゼンテーション以外の新しい展開に成功すれば、日常的になるだろう。もちろん、情報漏えいの危険性などの課題もあるが、100年前にも飛行機に関する安全性の懸念はたくさんあったはずで、それをテクノロジの進化で乗り越えてきている。

次ページ以降は日経 xTECH Active会員(無料)の方のみお読みいただけます。