設計革新
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「フューチャーデザイン」で常識を変えて新ビジネスを創れ!
「つながり」が生む莫大な富
第29回 「成績優秀」から「人間的魅力」へ
最近、佐藤航陽氏の著書「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」(幻冬舎)が注目を集めています。この本で佐藤氏は、「お金」という概念が急速に変わりつつあること、そしてそれは、従来の社会基盤を抜本的に作り変えてしまう可能性があることを指摘しています。この見通しについては、私も全く同意見です。
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設計力の魂
設計者よ、ボルト1本の重みを噛み締めるべし
第34回 テスラ車リコールからの教訓
電気自動車(EV)メーカーの米テスラ(Tesla)が、同社として過去最大規模のリコールを2018年3月末に開始した。パワーステアリングのモーターを固定するボルトが腐食し、ハンドル操作に強い力が必要となるケースがあるというのだ。この出来事は、新たな技術として世界の耳目を集めるEVも、ボルト1本の不具…
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悲願の自動車開発
ヤマハ発、4輪参入への突破口
前編
2輪車大手のヤマハ発動機がもくろむ悲願の4輪車参入――。ホンダやスズキの成功を追いかけるが、高い壁に苦しむ。新構造の車体開発にメドが立たない。2020年までの参入目標を撤回した。一歩ずつ開発を進める同社の苦闘に迫る。
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ニュース解説
日産のヒットメーカーに聞く車両開発の秘訣
磯部 博樹(日産自動車 Nissan第一製品開発部/車両開発主管)
日産自動車が2016年8月に発売したミニバン「セレナ」、そして、2017年9月に発売した電気自動車(EV)「リーフ」。知能化や電動化など、世界が注目する先進技術を盛り込んだこと以外にも、両車両には共通点がある。開発責任者が同じということだ。これら車両の開発を率いて一躍ヒットメーカーとなったのは、車…
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設計マネージャーを目指す人の「國井設計塾」予備校
「設計書」が書けない設計者
第23回 間違いだらけの設計フロー
次のような質問が私の事務所に寄せられました。【質問22】私の兄は建築士です。建築士の場合、例えば「森と調和する美術館」や「3世帯同居の一戸建て」などを設計する際に、そのコンセプトや予算に応じた規模、メンテナンス箇所、強度計算を含んだ「設計書」を作成し、コンペ(建築設計の競技)に臨んでいます。どうし…
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ニュース
エリジオン、3D-CADのモデルを全自動で簡略化する機能を開発
データ変換・修正ツールの新版に搭載
エリジオン(本社浜松市)は3D-CADの大規模で複雑なデータを簡略化し、全体的な形状を保ったままデータ容量を削減する機能を開発、同社の3D-CADデータ処理ツールに搭載すると発表した。同機能を利用可能なデータ変換・自動編集ツール「ASFALIS」の新版(EX 8.0)は2018年4月6日、データ品…
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熱血IoTコンサルタント伊本貴士の新技術を斬る
地方におけるIoT導入の成功の秘訣とは?
第37回 IoTで地方創生
IoT(Internet of Things)で地方創生は成り得るのか?──。これは、2017年度の私のテーマでした。そして、「現状では難しい」というのが、私が出した結論です。
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ニュース解説
米AMC BridgeのCAD・PLMシステム受託開発を日本で展開
カスタマイズだけではなくAPI改良でツールベンダーにも関与
Stable Bridge(本社東京)代表取締役の小林明氏は2018年4月6日、米エイエムシー・ブリッジ(AMC Bridge、以下AMC)と提携し、AMCによるCADやPLM(製品ライフサイクル管理)などのカスタマイズ・開発サービスについて、日本国内で営業活動や顧客への支援活動を展開すると明らか…
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インタビュー
新材料発見にアマゾン技術、グーグルが触手 トップ研究者の焦燥
京都大学教授 田中 功氏
米欧中の研究開発競争が激しい「マテリアルズ・インフォマティクス(材料情報科学、MI)」。材料の物性値を集めたデータベースを使い、計算機で膨大な組み合わせを計算して新しい材料を探る試みだ。主に無機材料を対象とし、日本では自動車メーカーや材料メーカーなどに加えて、IT企業が取り組み始めた。日本で材料情…
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できるリーダーになるための「仕事の道具箱」
良い習慣を身に付けるためのコツ
第19回 習慣力で自分を変える
毎朝、早起きしてジョギングする。退社後、時間をつくって資格取得の勉強をする。絶対に続けるぞ!と決意して始めた行動が結局続かず、いつの間にか以前と同じ生活へ逆戻り…。
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ニュース解説
オートデスク、3D-CAD「Inventor」新版はクラウド作業重視
デポジション方式の金属3Dプリンター用データ作成機能を追加
オートデスク(本社東京)は2018年4月5日、3D-CAD「Inventor 2019」など、製造業向けツールの新版を発表した。複数企業や遠隔地にいるメンバーが3Dの設計情報をクラウド上で共有する機能などを強化したほか、コマンドの操作体系を一部見直して使いやすさの向上を図ったり、大規模なアセンブリ…
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ビッグデータ活用の前に押さえるべき品質の基本
複雑な設計構造の弊害を理解しているか?
構造レベルを定量化し、継続的にシンプル化を図れ![第6回]
「品質を構造で作り込む」とは、製品を構成するユニット・部品の構造をできる限りシンプルにし、複雑性を低減していくことです。「シンプルにする」とは、製品の仕様・機能をできる限り少ないユニット・部品で実現することです。このユニット・部品構造のシンプル化の水準をSRM(Structure Relation…
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ニュース解説
トヨタの新型FCVバス、二つの“日本初”で安全に
2018年度中に自動幅寄せ搭載か
トヨタ自動車は2018年3月、燃料電池車(FCV)バス「SORA」を発売した。型式認証を取得した量産型のFCVバスは日本で初めて。同社が2014年に投入した乗用タイプのFCV「ミライ」の燃料電池機構を流用して量産にこぎつけた。8個のカメラによる周囲把握や、車内の揺れを減らすモーターのトルク制御など、…
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どうした?!日本メーカーの品質
このままでは品質問題の再発は避けられない
皆川一二氏=元デンソー、ワールドテック講師、愛知工業大学工学部機械学科非常勤講師、小松開発工業顧問に聞く
品質問題の頻発に悩む日本企業が増えている──。こう語るのは、デンソーの開発設計者出身で、トヨタグループの品質スペシャリスト「SQCアドバイザー」も務めた皆川一二氏だ。「技術者塾」において講座「品質完璧マスターシリーズ」の講師を務める同氏は、かねて日本企業の品質力の低下に警鐘を鳴らしてきた。ところが…
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あなたの会社の技術を100%「使える化」する方法
技術の「使える化」のための手法「QFD-Advanced」
2つの新しい仕組みで情報の質を向上し、抜け漏れを防ぐ
QFD-Advancedは従来のQFD(品質機能展開)にはない2つの新しい仕組みを持っています。1つは、二元表情報の拡大と質の向上を図るための「二元表のネットワーク(基本二元表+外側二元表+二元表への情報の埋め込み)」です。もう1つの仕組みは、二元表のネットワークをたどって“いもづる式”に情報を引…
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ニュース解説
MSCの統合ツール「Apex」、複合材シミュレーションの効率化狙う
実体に即した操作でモデルを作成できる
エムエスシーソフトウェア(本社東京)は、2018年3月に発売したCAEツール「MSC Apex Harris Hawk」(米MSC Software社)で強化した複合材モデリング機能などの詳細を明らかにした。炭素繊維などのプリプレグを何層か積み重ねるなどして形成する複合材を対象に、シミュレーション…
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ニュース解説
可変圧縮比エンジン、次はセダンに搭載
日産が新型「アルティマ」を米国で披露
日産自動車は可変圧縮比(VCR:Variable Compression Ratio)エンジンを新型セダン「アルティマ」に搭載する(図1、2)。VCRによって燃費性能と動力性能をともに大きく高める。「ニューヨークモーターショー」(一般公開日:2018年3月30日~4月8日)で新型車両を披露。2018…
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トヨタに迫れ!検図の極意
「誰でもできる設計」にして若手に任せる
第20回 設計業務の標準化
今回は、検図にも非常に関連が深い「標準化」について話したいと思います。第8回でも説明しましたが、「標準図」も図面の書き方に対する標準化です。設計の仕事に関する内容以外でも標準化しなければならない業務は多くありますが、まずは設計だけに焦点を絞って考えていきたいと思います。
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設計者を目指す若手のための國井設計塾予備校
技術よりまずコミュニケーション能力を
第1回
設計コンサルタントとして多くの日本企業を指導する國井良昌氏が、若手技術者を対象に、将来設計マネージャーとして世界で戦うために必要な心得をQ&A形式で指南する。第1回は、技術者に必要なコミュニケーション能力について解説する。
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技術者塾 INTERVIEW 人気講師に聞く!
図面の品質が落ちるワケ
中山 聡史 氏(A&Mコンサルト 経営コンサルタント)
図面の品質を落としている日本企業が多い。このままでは競争力を失う─。そう指摘するのは、トヨタ自動車の設計者出身のA&Mコンサルト 経営コンサルタントの中山聡史氏だ。「技術者塾」において講座「徹底演習で学ぶ トヨタ仕込みの検図手法確立シリーズ」の講師を務める同氏に、何が日本企業の図面の品質を低下させて…