開催レポート

障害者の声はビジネスを見つける宝の箱

 2018年1月16日、今年初めてのみらい創造ひろばが開催された。テーマは「障害者の声を聞いてビッグビジネスを作る」。みらい創造人には、バンクーバーパラ五輪の銀メダリスト、上原大祐氏だ。上原氏は障害攻略課という活動の中で、「マチ」「モノ」「コト」「ヒト」の4つを攻略するために日々アイデアを出している。障害者のための商品が一般に広まって、今では当たり前になっているものは多い。例えば、ストローやカーディガン。そしてウォッシュレットなどの洗浄機能付きトイレも最初は障害者向けに開発されたものだ。

 障害者は不自由な部分があることで、逆に社会や生活の課題に気がつくのが早いという利点がある。車いすで生活している上原氏も困っていることはたくさんある。上原氏によると、「世の中にあるバリアフリーは、リアルにならずにファンタジーになっていることが多い」と言う。障害者の声にもっと耳を傾ければ、ビジネスのチャンスはいくらでもありそうだ。

 ディスカッションでは、車いすの方を対象にしてナビゲーションを構築するためのプラットフォームについて話し合った。参加者の中には、新しいビジネスの企画が思いついたという人もいた。

■グループディスカッションで出されたアイデア
・トイレナビゲーション
・行動履歴データベースによる攻略
・海外からの旅行者にも使えるナビゲーション
・オリパラの選手村の周りにバリアフリータウン
・やさしい声を掛けられる社会の形成
・学校の先生を多様な障害者が担う制度

ディスカッションテーマ

・車いすで移動する上で必要な情報
・車いすの方のためのバリアフリーマップの作成
・バリアフリーマップ作成のプラットフォーム

⇒ 「みらい創造ひろば」の概要はこちら

みらい創造人

上原 大祐 氏

2010年バンクーバーパラリンピック銀メダリスト

上原 大祐  氏

2012年にアメリカに渡り障害児のスポーツ環境を学んだのち、「NPO法人D-SHiPS32」を設立。障害児に、スポーツ環境を提供したり、みんなが楽しめるユニバーサルビレッジを作ったり、誰もが夢に向かって挑戦できる社会を目指して活動。また企業とコラボしながら、いくつもの商品開発を手掛ける。2018年ピョンチャンパラリンピックに出場が決定。