日本企業の製品の品質は、ある日突然崩壊してもおかしくない「綱渡り」の状態にあると言っても過言ではありません。管理者どころか役員クラスでも、「QC七つ道具」や「新QC七つ道具」といった基本的な品質手法を知らない企業が大手を含めて多数存在するのです。

品質手法を知らなくても、製品を造ることはできます。顧客から言われた通りに製品を造る、いわゆる下請け的な立場を続けるなら、それほど大きな問題に見舞われることはないかも知れません。例えば、顧客が自動車メーカーや大手自動車部品メーカーで、図面は与えられる。その上で、言われた通りに、指導された通りに造るだけというケースです。品質は申し分なく、売り上げも伸びていくかもしれません。

しかし、そうした企業が自社ブランド製品やオリジナル製品を造ろうと、自ら図面を描いた場合どうなるでしょうか。結論を言えば、品質不具合品の山を築く可能性があります。寸法も材質も工程のつくり方もまずく、次々と不具合が露呈して、ついにはクレームになってしまうことでしょう。

このように「全くできていない」ことに気づき始めた日本企業があることに加えて、気になることがあります。それは、品質手法を単発、もしくは部分的に学んで済ませてしまう日本企業が目に付くことです。例えば、「FMEA(Failure Mode and Effects Analysis:故障モード影響解析)」は学んだけれど、その他の品質手法には関心がない、という企業が多いのです。

しかし、部分的な品質手法の活用ではダメなのです。それでは、実践しなければならない最低限の品質手法が抜けてしまうからです。品質手法は必須のものが有機的に連携しながら効果を発揮します。1つの品質手法だけでは十分に機能するとは言えません。

本講座は、トヨタグループが重視している、技術者に必須の「17の品質手法」について一貫して学ぶことができます。具体的には以下の品質手法です。

「ひとつくり」のための品質手法
[1]QCストーリー[2]KPT(Keep,Problem,Try、ケプト)[3]自工程完結

「しくみつくり」のための品質手法
[4]新製品品質保証システム[5]重点管理[6]DR(デザインレビュー)[7]品質保証会議(次工程移行可否判定会議)[8]なぜなぜ分析

 

「ものづくり」のための品質手法
[9]品質機能展開[10]Q7(QC七つ道具)/N7(新QC七つ道具)[11]多変量解析[12]実験計画法[13]設計FMEA(DRBFM)[14]FTA[15]信頼性設計/信頼性試験[16]工程FMEA[17]QAネットワーク

本講座では「17の品質手法」を、なぜ実施しなくてはならないか、実施しないとどのような問題が生じるのかを学びます。その上で、グループ演習を行います。皆さんの職場でどのようにしたら「17の品質手法」を習得できるかを議論し、体得することで理解を深めていただきます。

受講効果

  • 高品質を実現し、維持するために何をどこまですればよいかが具体的に分かります。
  • トヨタグループが使いこなす品質手法の全体像を俯瞰することができます。
  • 基礎的な品質手法の演習を行うことで、品質手法の使い方の基本を身に付けることができます。

講師紹介

皆川 一二 氏 (みながわ かずじ)

元デンソー、ワールドテック 講師
愛知工業大学 工学部 機械学科 非常勤講師、小松開発工業顧問

皆川 一二 氏

1966年に日本電装(現 デンソー)入社。トヨタ2000GTをはじめ、多くの燃料噴射装置や電子制御式燃料噴射装置(EFI)の開発設計に従事。EFI用コンポーネント、インジェクタ、エアフローメーター、燃料ポンプなどの開発設計も担当。車載システムと製品の開発設計で豊富な経験がある。2003年、デンソーテクノ 電子制御式ガソリン噴射製品設計部長。その後、デンソー テクノ品質管理部で品質教育企画および社内品質教育講師、トヨタグループ SQCアドバイザを歴任。ワールドテックでの品質教育講師として、現在に至る。

概要

日時: 2018年11月14日(水)10:00~17:00(開場9:30予定)
会場: Learning Square新橋 (東京・新橋)
主催: 日経ものづくり

受講料(税込み)

  • 一般価格:49,800円
  • 読者・会員価格:43,200円
■読者・会員価格
「読者・会員価格」は、日経エレクトロニクス、日経ものづくり、日経Automotive各誌の定期購読者の方(日経 xTECHとのセットを含む)あるいは、旧・日経テクノロジーオンライン年払い有料会員(675から始まる読者番号)が対象です。なお、対象が変更となる場合があります。
  • ※受講料には、昼食は含まれておりません。
  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。

プログラム詳細

10:00 - 17:00

序章 なぜ?「品質力」が必要か?

1.「品質」を知らなくてもモノはできる
2.「品質」を知らないとクレームの山となる
3.「品質力」の有無による技術者の差

第1章 品質の基本的考え

第1-1節 「品質」とは何か?
 1.「品質」とは
 2.「お客様」とは
 3.「品質」はなぜ重要か
第1-2節 「品質管理」とは何か?
 1. 管理とは
 2. 品質管理とは
 3. 品質管理の本質8項目
第1-3節 「品質」の基本的考え おさらい

第2章 “技術者”に必須な「品質力」と「17の品質手法」

第2-1節 “技術者”に必須な「品質力」
 1.「品質」をつくりこむ
 2.「品質をつくりこむ」って何だ?
 3.「品質つくりこみ」の要点
 4.「品質力」とは
第2-2節 「品質力」を支える「17の品質手法」
 1.技術者の業務
 2.技術者に強く求められること
 3.求められる“3大技術力”
 4.“3大技術力”と“成長レベル”
 5.2つの品質=「モノ」の品質と「仕事」の品質
 6.「品質力」とは
 7.“技術者”に必須の「品質力」を支える「17の品質手法」
 8.“考え方”をしっかり理解しましょう!
第2-3節 “技術者”に必須の「品質力」と「17の品質手法」 おさらい

第3章 「モノ」の品質つくりこみ

第3-1節 しくみづくり
 品質手法(4) 新製品品質保証システム
 品質手法(5) 重点管理
 品質手法(6)(7) デザインレビュー(DR)と品質保証会議(QA)(=次ステップ移行可否決定会議)
 品質手法(8) 「なぜなぜ分析」の活用
 ・「しくみづくり」 おさらい
第3-2節 モノづくり~開発設計段階~
 品質手法(9) 品質機能展開
 品質手法(10)~(12) SQC
 品質手法(10-1) QC七つ道具(Q7)
 品質手法(10-2) 新QC七つ道具(N7)
 品質手法(11) 多変量解析
 品質手法(12) 実験計画法
 品質手法(13)(14) 設計FMEA/FTA
 品質手法(15-1) 信頼性設計
 品質手法(15-2) 信頼性試験
 ・「モノづくり」(開発設計段階)おさらい
第3-3節 モノづくり~製造段階~
 品質手法(16) 工程FMEA
 品質手法(17) QAネットワーク
 ・「モノづくり」(製造段階) おさらい

第4章 「仕事」の品質つくりこみ

品質手法(1) QCストーリー
品質手法(2) KPT(ケプト)
品質手法(3) 自工程完結
・「仕事」の品質つくりこみ おさらい

第5章 KPT(ケプト)演習

~品質力を向上するために~
1.「KPT(ケプト)」演習概要
2.道具
3.発表事の役割
4.役割のポイント
5.各班内での役割

終章 全体おさらい

1.もう一度考えよう
2.さらに考えよう
3.徹底して考えよう
4.一言で言ってみよう
5.品質向上に王道はない
6. 最後に

  • ※途中、昼休憩と午後の小休憩が入ります。
  • ※講演時刻等、随時更新いたします。また、プログラムは変更になる場合があります。あらかじめご了承願います。
■受講料のお支払い
お支払い方法が「請求書」の方には、後日、受講券・請求書を郵送いたします。
ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますので、あらかじめご了承ください。
クレジットカード支払いの方は、受講証はMyPageから印刷してご持参ください。
■お申し込み後のキャンセルおよび欠席など
お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。代理の方が出席くださいますようお願いいたします。 会場までの交通費や宿泊費は、受講される方のご負担となります。講師等の急病、天災その他の不可抗力、その他やむを得ない事情により、中止する場合があります。この場合、受講料は返金いたします。
■最少開催人員
15名。参加申込人数が最少開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。