フレキシブルな熱電発電モジュール
(出所:ユーグレナインベストメント)
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 ユーグレナインベストメント(東京都港区)は12月16日、ベンチャーキャピタルファンド「リアルテックファンド」が、フレキシブル熱電発電モジュールを開発するEサーモジェンテック(京都市南区)に、新たに出資したと発表した。

 熱電発電モジュールは、異なる金属や半導体に温度差を与えた際、電圧が発生する「ゼーベック効果」を利用した発電体を指す。

 従来の熱電発電モジュールがセラミックを基板とした平面形状だったのに対し、Eサーモの熱電発電モジュールは、薄くて湾曲可能な基板上に熱電素子を実装した構造となっている。

 工場などの円筒状の配管パイプに対し、密着して装着できるため、従来のセラミック基板によるモジュールと比べて、熱回収効率は約2~3倍、熱電変換効率は約2倍に達するとしている。

 建物や社会環境のあらゆる情報をセンサーで収集し、新たなサービスを開発しようとする動きが強まる中、こうしたセンサー端末を外部電源なしで実現できる手法の一つとしている。

 Eサーモは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「平成28年度 研究開発型ベンチャー支援事業/シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」助成事業に採択されている。ここでは、プラント施設などに莫大に存在する300℃以下の低温排熱を、効率よく電気に変換し回収する熱電発電モジュールを開発している。

 今回、リアルテックファンドは、Eサーモが第三者割当増資により発行する株式を引き受ける。また、NEDOの助成事業における認定ベンチャーキャピタル(VC)として、研究開発や販売・マーケティングなどを支援する。