米国のスタートアップ企業のGyrfalcon Technology社は、推論処理を実行するUSBスティック型モジュール(いわゆる、AIスティック)の新製品「Laceli AI Compute Stick」を発表した(ニュースリリース1)。米Intel社の「Movidius Neural Compute Stick(Movidius NCS)」の競合品に当たる(関連記事1関連記事2)。

Gyrfalconの新製品「Laceli AI Compute Stick」。同社の写真。
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 今回の新製品は、Gyrfalconの推論処理専用チップ「Lightspeeur 2801S」を搭載する。同社によれば0.3W以内の消費電力で2.8TOPSの処理性能を発揮するという。これはMovidius NCSの90倍の電力効率だとする。高い電力効率が得られるのは、LightspeeurがGyrfalcon独自のアーキテクチャー「APiM」を採るからだという。

 同アーキテクチャーでは、メモリーを推論処理の演算ユニットとして使うことが特徴である。通常の処理系で必要な演算部とメモー部間でのデータ移動が不要になり、大幅な低消費電力化が図れるとする。また高度な並列処理が可能で、約2万8000並列の演算をオンチップ実行できるという。

 標準のUSB3.0端子に新製品を挿すことで、PCやスマートフォンで簡単に高度な画像およびビデオ認識処理が実行できるとする。DNNの開発ツールにはCaffeやTensorFlowが使える。「Laceli AI Compute Stick」は米国ラスベガスで開催の「CES 2018」で一般公開される予定。また、チップの「Lightspeeur 2810S」は生産中で、特定顧客向けに出荷を2018年1月2日に開始した。

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