中国長江三峡集団公司は12月10日、同社グループ企業である中国三峡集団三峡新エネルギー公司が建設中の150MWの水上太陽光発電プロジェクトが系統接続し、発電を開始したと発表した(図1)(図2)。水上のメガソーラー(大規模太陽光発電所)としては、世界最大という。

図1●中国三峡集団三峡新エネルギー公司が建設中の150MWの水上太陽光発電プロジェクト
(出所:中国長江三峡集団公司)
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図2●水上メガソーラーの発電状況を監視する中国三峡集団三峡新エネルギー公司の技術者
(出所:中国長江三峡集団公司)
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 同プロジェクトは、安徽省淮南(わいなん)市の潘集区にある炭鉱跡地の水面を活用して進められている。総投資額は約10億元(171億円)。2017年7月に着工し、発電所全体の完成は2018年5月を予定している。

 完成後は年間に約1億5000万kWhの発電量を見込む。これは9万4000軒の家庭の電力需要に相当し、5万3000tの石炭燃焼、または19万9500tの温室効果ガス排出量の抑制に寄与するという。

 従来は未利用であった土地が、同プロジェクトによって年間に200万元(約3400万円)以上の土地使用料が発生する。さらに、発電所の建設や完成後のO&M(運用・保守)による雇用創出などで地域経済に貢献するという(図3)。また、地元自治体への税収も年間に2500万元(約4億3000万円)以上が発生し、使い道のなかった炭鉱跡地という「お荷物」を「宝物」に転換することができたとしている。

図3●水上メガソーラーにおける太陽光パネルの設置工事
(出所:中国長江三峡集団公司)
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 中国では、国家エネルギー局(NEA)が水没した炭鉱跡地などの未利用地を活用した新エネルギーの開発を奨励している。中国長江三峡集団は「今回の水上メガソーラーは、そういった取り組みを主導する事例」(同社のLu Chun会長)と述べている。

 安徽省では、今年6月にも40MWの水上メガソーラーが稼働した(関連記事)。今回、150MWと世界最大の水上メガソーラーの記録が大幅に更新された形となった。