Climatescope対象国の太陽光新設容量(単位:GW)
(出所:BNEF)
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 米Bloomberg社のエネルギー市場の研究部門Bloomberg New Energy Finance(BNEF)は、11月28日(現地時間)、主な発展途上国におけるクリーンエネルギー動向に関する調査結果を発表した。71の新興市場において、2016年に新規に導入された太陽光発電容量は総計34GWだった。

 世界のGDPの32.5%、世界人口の72.4%を占める非OECD諸国71カ国を対象とした同社の年次調査プロジェクト「Climatescope」の調査結果。それによると、2015年比で54%増、ここ3年間では3倍になった。また、2016年単年の総導入容量は、インドの年間電力需要と同規模で、ペルーやナイジェリアの全家庭における需要をカバーする規模という。

 国別では、中国は27GWを増設し大部分を占めた。また、インドは4.2GWを導入。ブラジル、チリ、ヨルダン、メキシコ、パキスタンと他の9カ国は2016年比で2倍以上の太陽光発電容量を導入した。対象国全体では、新設発電の19%を太陽光発電が占めた。

 この他にも、マイクログリッド、ペイ・アズ・ユー・ゴー(pay-as-you-go)蓄電池/ランタンシステム、ウォーターポンプ、テレコムタワーにおける太陽光発電が急増した。多くの場合、民間資金を確保したスタートアップ企業が主導し、テレコムサービスなどの大企業と協業して構築したという。

 例えば、アフリカでは現在、150万世帯以上がモバイルマネーの資金計画により購入されたソーラーホームシステムを利用する。農場や灌漑用途では、インドでは5月に12万8000台の灌漑用太陽光駆動ポンプシステムが導入された。