Siemens Gamesa Renewable Energyの風力設備
(出所:Siemens Gamesa Renewable Energy)
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 富士通は11月7日(現地時間)、スペインSiemens Gamesa Renewable Energy(シーメンス・ガメサ)社にディープラーニングを活用したAI(人工知能)ソリューションを導入したと発表した。同ソリューションにより、Siemens Gamesa社が製造する風力発電設備の羽根(ブレード)の品質検査時間を大幅に短縮したという。

 Siemens Gamesa社では、最長75mにおよぶ風力発電用のブレードを製造している。このような長大な部材を隅々まで検査するには多大な集中力を要するため、熟練技術者でも6時間掛かるのが課題だった。

 同ソリューションでは、超音波による非破壊試験で収集した画像をAIに学習させてモデル化することで、稼働中にブレードに不具合が発生する可能性のある製造上の欠陥を自動的に認識する。

 AIの導入により、風力発電設備の品質検査を従来の4分の1程度の1.5時間で作業できるという。また、目視では確認が困難な微細な欠陥も検知することが可能になった。これにより、技術者は同ソリューションで検知した箇所の目視検査に集中できる。

 富士通のPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY」で構築されたオンプレミスのシステム上で稼働し、風力発電用ブレードのモデル変更にも容易に対応できるよう設計した。今後、同ソリューションをクラウドサービスとして2018年に提供する予定。