中国のAsia Clean Capital(ACC)社は11月22日、遼寧省大連の大衆一汽発動機(大連)(Volkswagen FAW Engine(Dalian))社の屋根上に出力4.3MWの太陽光発電システムを設置し電力を供給することで両社が合意したと発表した(図)。

ACCが4.3MWの太陽光発電システムを設置する大衆一汽発動機(大連)社
(出所:ACC)
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 大衆一汽発動機(大連)社は、ドイツの自動車大手であるフォルクスワーゲン(VW)社と中国の国営系大手自動車メーカーである中国第一汽車集団(中国一汽)による合弁会社で、「一汽大衆」ブランドの自動車向けにエンジンを製造している。

 両社の合意の下で、ACC社は太陽光発電の全設備に投資し、設計、建設から、長期にわたる保守・運営までを担当する。大衆一汽発動機は太陽光発電による電力を系統網の電気よりも安い価格でACCから購入し、事業コストの削減につなげる。

 経済的なメリットだけでなく、環境面でも大きく貢献できるとする。温室効果ガス排出量を約7万3138t、二酸化硫黄(SO2)ガス排出量を45.83t、水の消費量を13万6516t、それぞれ20年間にわたって抑制できると見込む。

 ACC社のTang Hao上席副社長は、「このプロジェクトは、ACCとVW社の中国内の合弁工場として2件目となる。今後もVW社と太陽光発電のプロジェクトに取り組んでいきたい」と述べている。

 ACC社は中国全土で多国籍企業や大手企業を主な顧客とし、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の開発や運営などの再生可能エネルギー事業を展開している(関連記事1)(関連記事2)。

 1~20MW程度の電力需要がある工場や施設に太陽光発電設備を設置し、電力会社より安い電気を供給する「第三者所有発電モデル」で成長している。