仮噴気試験の様子
(出所:出光興産)
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 出光興産、国際石油開発帝石、三井石油開発の3社は11月7日、秋田県小安地域での地熱発電の開発に向けて、採掘した井戸の能力を把握するための仮噴気試験を実施したと発表した。

 3社は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の助成を受け、2011年から秋田県小安地域にて地熱資源を共同で調査している。第1段階として地表調査(地表地質調査、重力探査、電磁探査など)を2011年度に完了。第2段階として構造試錐井OYE-1~7号井掘削および地質構造・地下温度・透水性などの調査、近隣温泉井の温度・湧出量・化学成分のモニタリング調査を2012~2017年度に実施する。

 今回、2016年度に掘削した構造試錐井OYE-6号井にて仮噴気試験を実施。同試験を通じて井戸の噴気能力(蒸気量)、地下温度、地熱流体の化学成分、井戸周辺の透水性などについて詳細に検証する。今回の仮噴気試験を含む今後の調査結果をもとに、第3段階(試験井掘削、生産・還元試験、貯留層能力評価、環境調査など)への移行を2017年度中に判断する計画。

 日本には世界の約10%の地熱資源が存在し、米国、インドネシアに次ぐ世界第3位のポテンシャルを持つとされる。また、地熱発電は天候に左右されず安定的に電力を供給できる再生可能エネルギーとして注目されており、東日本大震災以降、国立・国定公園内の地熱開発の規制緩和や固定価格買取制度(FIT)の施行に伴い、国内各地で調査・開発が進められている。