ENGIE社はシンガポールに研究所も開設
(出所:ENGIE社)
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 フランスの重電大手、シュナイダーエレクトリックは10月20日、フランスの電力・ガス事業者であるENGIE社と共同で、シンガポールのセマカウ島において、東南アジア最大となる複合型の「再生可能エネルギー・マイクログリッド」の第1期分の構築を完了したと発表した。

 南洋理工大学(NTU)のエネルギー研究所が、シンガポール経済開発庁(EDB)、シンガポール環境庁(NEA)と共同で立ち上げた「再生可能エネルギー・インテグレーション・デモンストレーター・シンガポール(REIDS)」の一環としている。

 このマイクログリッドは、「Sustainable Powering of Off-Grid Regions(SPORE)」と呼び、対象地域の離島や村々に、再エネによる電力を供給する。

 風力・太陽光発電、蓄電システム、燃料電池自動車(FCV)用の蓄電・補給用水素システムを備える。自動車用の蓄電・補給用水素システムは、シンガポールにおいて初めての導入になったとしている。バイオマス発電の導入も可能という。

 離島などにおける再エネ電源を使ったマイクログリッドというだけでなく、熱帯地域で運用することも挑戦の一つとしている。

 水素関連では、ENGIE社の技術を導入した。水素は、保管が簡単で、発電、蓄電、ガス、移動体など、さまざまな用途に利用でき、マイクログリッドの柔軟性を向上させると強調している。

 太陽光発電用のパワーコンディショナー(PCS)は、シュナイダー製を採用した。他の電源やエネルギー貯蔵システムなどと組み合わせ、統合的な動作を実現できる。マイクログリッドの既存の発電機と統合して運用することも可能という。