米国ジョージア州のエネルギー大手であるジョージア・パワー(Georgia Power)社は10月17日、州都アトランタの都心部にあるドーム型競技場「メルセデス・ベンツ・スタジアム(Mercedes-Benz Statdium)」に太陽光パネル4000枚以上を設置したと発表した。

図1●ジョージア・パワー社が太陽光パネル4000枚以上を設置した「メルセデス・ベンツ・スタジアム」
(出所:Georgia Power)
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 メルセデス・ベンツ・スタジアムは、米国のプロ・アメリカンフットボールリーグ「NFL」に所属する「アトランタ・ファルコンズ」の本拠地として今シーズンから使用される予定。2016年までファルコンズの本拠地は、隣接する「ジョージア・ドーム」だった。

 ジョージア・パワー社はアトランタ・ファルコンズとメルセデス・ベンツ・スタジアムの公式エネルギー・パートナーであり、同スタジアムの持続可能性に関する取り組みの一環として太陽光パネルの設置を計画していた。米国のスポーツ競技場に設置された太陽光発電システムとしては最大規模かつ、技術的にも最新の事例の一つという。

 同社は2014年にメルセデス・ベンツ・スタジアムとの協力を開始し、同競技場での省エネルギーの推進や環境性能を改善する方策を検討していた。

 太陽光発電プロジェクトは3つのフェーズから構成され、合計すると初年度に約160万kWhの発電量を見込んでいる。太陽光パネルは、場内の「ジョージア・ワールド・コングレス・センター(GWCC)」の屋根上、GWCC用の駐車場、スタジアム入場ゲートの屋根上、管理棟やVIP用駐車場などに設置されているという。

図2●「メルセデス・ベンツ・スタジアム」では駐車場や入場ゲートなど3フェーズに分けて太陽光パネルを設置した
(出所:Georgia Power)
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 ジョージア・パワー社のWilson Mallard再生可能エネルギー開発担当ディレクターは、「メルセデス・ベンツ・スタジアムと提携することで、何百万人もの来場者に対して太陽光発電の重要性とエネルギーの未来を啓蒙するのに役立つ」と述べている。

 今回メルセデス・ベンツ・スタジアムでは、発電量の底上げが可能となる両面発電パネルや、地元のジョージア工科大学と共同開発したモジュール型架台システムなど、さまざまな最新技術を採用した。

 発電した電力は、同スタジアム内で消費されるだけでなく、電力網を経由してジョージア・パワー社の全顧客に供給される。同社が現在運用している太陽光の容量は約900MWで、さらに2021年までに最大1600MWを追加すると見込む(関連記事1 )(関連記事2)。

 また、同スタジアムは太陽光発電による環境価値「再生可能エネルギー・クレジット(REC)」を活用し、北米で建築物の環境性能評価基準として一般的な「LEED認証」の最高レベルである「LEEDプラチナ認証」の取得を目指しているという。