竣工した「いちご昭和村生越 ECO発電所」
(出所:」日経BP)
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緩やかな北向き斜面に土地なりに設置
(出所:」日経BP)
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竣工式の様子
(出所:」日経BP)
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 いちごは10月11日、群馬県利根郡昭和村でメガソーラー(大規模太陽光発電所)「いちご昭和村生越 ECO発電所」の竣工式を開催した。9月2日から売電を始めていた。

 同村生越と貝野瀬地区の85万4340m2の事業用地に設置し、太陽光パネル容量で約43.34 MW、連系出力30MWに達する。稼働済み案件では、関東で最大規模となる。

 事業用地は、昭和村のほか、55人もの民間地権者がおり、これまでにサーキット場など複数のリゾート開発案が持ち上がったが実現せず、遊休地になっていた。竣工式に参列した堤盛吉村長は、「長い間、開発が進まず村の課題になってきたが、時代に合った素晴らしい施設ができた。末永くこの地で発電事業を続けて欲しい」と挨拶した。

 事業用地は、緩やかな北向き斜面になっているが、設置角を20度とし、過積載率1.44倍を確保した。冬至前後は、アレイ(パネル設置単位)の下段に前列アレイの影がかかるが、シミュレーションにより年間を通じて投資対効果を最大化する設計を採用した。

 ストリング(太陽光パネルの直列回路)は、パネル22枚で構成し、直流1000V仕様とした。15カ所のサブ変電所で2万2000Vに昇圧し、連系変電所で15万4000Vに昇圧して東京電力グループの送電線に連系する。

 中国インリー・グリーンエナジー製の260W/枚のパネルを16万6716枚敷き詰めた。EPC(設計・調達・施工)サービスは日立製作所が担当した。年間発電量は約5万5427MWhを見込み、これは 一般家庭約1万5300 世帯分の年間消費電力に相当する。買取価格は36円/kWh。

 総事業費は137億5400万円(税込)で、プロジェクトファイナンスを組成し、三井住友銀行、みずほ銀行、新生銀行、群馬銀行によるシンジケートローンにより、融資を受けた。20年間の平均年間NOI(営業純利益)は15億4000万円、税引後当期純利益は5億3000万円/年と試算している。20年間合計では、売上総利益152億円、税引後当期純利益106億円となる。
 
 発電所の隣接地に、メガソーラーを自由に展望できる「展望の丘」を設置した。昭和村も地権者の一人となっており、遊休地の有効活用で得られる地代収入をもとに、地域住民に対する福祉施策を充実させる予定という。