米国のエネルギー事業大手であるドミニオン・エナジー(Dominion Energy Virginia)社は10月5日、米フェイスブック(Facebook)社がバージニア州で新たに建設するデータセンターに電力を供給するためメガソーラー(大規模太陽光発電所)を増設すると発表した。

オレゴン州プラインビルにある米フェイスブックのデータセンターでは省エネ技術を採用
(出所:Facebook)
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 フェイスブック社は、リッチモンド郊外にあるヘンライコ(Henrico)郡の東部に米国内で8番目となるデータセンターを建設することを同日に発表している。同データセンターは2棟のビルや運営管理用のスペースで構成され、総面積は100万平方フィート(約9万2900m2)近くになる計画。

 ドミニオン社がバージニア州内の複数個所で増設するメガソーラーの場所は現在未定で、今後決定するとしている。

 ドミニオン社とフェイスブック社が協力し、新しい革新的な再生可能エネルギー電気料金のオプションを設定したことで、今回のプロジェクトが実現したという。両社は「これにより、フェイスブックを含む大口需要家が再エネ由来の電源によって電力を賄うことが可能になった」としている。

 ドミニオン社の電力配送グループのロバート・ブルー社長兼CEO(最高経営責任者)は、「企業が事業の拠点を決める際に、信頼性や価格に加えてクリーンなエネルギーを利用できることが重要な検討事項となりつつある。それらの要件すべてを満たし、他の大企業にも活用してもらえるビジネスモデルを創出するという点で、フェイスブック向けのソリューションを開発できたことは幸運だった」と述べている。

 フェイスブック社のBobby Hollisグローバルエネルギー担当ディレクターは、「ドミニオン社と協力して創った新しい料金プランは、フェイスブックだけでなく、他社でも再エネが確実に利用可能となるものだ。これによって、事業で消費する電力の100%をクリーンな再エネで賄うという目標の達成に一歩近づいた」と説明する。

 同州のTerry McAuliffe知事も、「ヘンライコ郡に来るフェイスブックを喜んで迎えたい。今後の同社との力強い提携関係に期待している」とのコメントを寄せている。

 フェイスブック社が新設するデータセンターが使用する電力に適用される新しい料金プランのオプションは、「スケジュールRF(Schedule Renewable Facility)」と呼ばれるもので、ドミニオン社は今月中にバージニア州企業委員会に申請する計画という。

 スケジュールRFが承認されると、フェイスブック社が年間に消費する電力をドミニオン社が建設するメガソーラーが発電するクリーンなエネルギーで相殺することが可能となる。

 ドミニオン社は地元・バージニア州を中心に、米国の東海岸で電力やガスの供給を手がけている。近年は太陽光や風力などの再エネの導入に注力しており(関連記事1)、Amazon Web Services(AWS)社や米軍基地などともメガソーラー建設プロジェクトで提携している(関連記事2)(関連記事3)。