今回開発した触媒の模式図
(出所:九州大学)
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 九州大学は10月5日、田中貴金属工業(東京都千代田区)との共同研究により、燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒を開発したと発表した。自然界の水素酵素と高剛性の機能を融合した新しい触媒で、水素をエネルギー源として燃料電池を、水と光をエネルギー源として太陽電池を駆動できる。

 今回開発した電極は、水素酵素(ヒドロゲナーゼ)を範とした燃料電池のアノード(外部回路へ電子(e)が流れ出す電極)、光合成(光化学系II)を範とした太陽電池のアノード、呼吸(シトクロームcオキシダーゼ)を範とした共通のカソード(外部回路から電子が流れ込む電極)から構成される。

 同電極を用いることで、光のない時(夜間)は水素を原子源とする水素酵素、光がある時(昼間)は水を原子源とする光合成のように駆動する電池が実現すると期待される。今回の研究成果は、ドイツの学術雑誌「ChemCatChem」オンライン版に10月5日付で公開された。