Alta Devices社の太陽電池
(写真:Alta Devices社)
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Alta Devices社の製品カタログから
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 ドイツAudi社と米Alta Devices社は、Audi社のEVのサンルーフなどにAlta Devices社のフレキシブルな薄膜太陽電池を実装していく計画を発表した。2017年末までには試作品ができるという。この太陽電池で発電した電力は、まずはEVの空調システムやシートのヒーターなどに利用する。将来的には、クルマの屋根全体をこの太陽電池で覆い、発電した電力をメインの蓄電池に充電することも想定する。

 Alta Devices社の太陽電池は、GaAs系で、ELO(Epitaxial Lift-Off)という技術で基板を剥離して利用する。このため、非常に薄く軽量でしかもフレキシブルになる。変換効率は単接合品で最大28.8%、2接合品で同31.6%と高い(関連記事1)。同社が公開している製品カタログでは、単接合セルは、寸法が50mm×22mm(開口部は50mm×17mm)で、セル変換効率は26%、モジュール変換効率は25%。開放電圧は0.96V、定格出力は0.21Wとしている。

 価格などは明らかにしていないが、Alta Devices社が剥離した基板の再利用に成功していれば、既存のGaAs系太陽電池に比べて大幅に低コストにできる可能性がある。

 Alta Devices社は2013年末に香港Hanergy Thin Film Power社(漢能薄膜発電集団)に買収された。両社は2016年7月には、変換効率31.6%の太陽電池でソーラーカーを製作した(関連記事2)。