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東北電気保安協会、本部ビルに「Bルート」監視を導入、受注も28件に

自動負荷制御を標準化しデマンド管理を省力化

2018/06/08 10:58
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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高圧スマートメーター
(出所:東北電気保安協会)
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見える化ゲートウエイ
(出所:東北電気保安協会)
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屋上に設置した自動負荷制御装置
(出所:東北電気保安協会)
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自動負荷制御装置の内部
(出所:東北電気保安協会)
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 東北電気保安協会は2017年10月に「高圧スマートメーターBルートサービス」を活用した「エネルギー監視サービス」を開始し、今回、このサービスを同協会の本部ビルに導入した。また、顧客の電力需要家などへの提案の結果、すでに28件の受注を確保したことを明らかにした。

 「Bルートサービス」とは、スマートメーターの計測データを需要家のエネルギー管理装置に無線で送信する仕組み。Bルートサービスを活用した「エネルギー監視サービス」では、電力使用量の「見える化」のほか、デマンド監視・予測に基づき負荷を自動制御し、契約電力を超過しそうな場合、自動的に抑制する機能などを標準メニューとした。

 協会の本部ビル(仙台市太白区)には、執務室の空調室外機(4台・合計43.1kW)、会議室の空調室外機(3台・合計20.1kW)などがあり、契約電力は128kW。デマンド自動制御に関しては、目標電力(120kW)、限界電力(122kW)、契約電力(128kW)の3つの値を設定し、段階的に制御する。それぞれの電力値の超過警報により、25%、50%、50%という割合で空調室外機の容量を制限して運転する形にした。

 シミュレーションでは、こうした制御によりピークデマンド値は従来の128kWから115kWと1割程度抑えられ、この分、電気料金を削減できるという。

 Bルートサービスを活用した「エネルギー監視サービス」は、従来のパルスセンサーとPLC(電力線通信)を使う方式に比べて装置の設置が容易なうえ、収集データにノイズがなく運用が安定化するなどの利点があるという。

 東北電気保安協会では、こうした特徴を生かし、従来オプションだった空調負荷の自動制御機能を標準サービスにするとともに、利用形態を5年間のレンタル契約とした。顧客の初期投資をなくし、導入しやすくしたという(途中解約には違約金が発生)。

 すでに28件に受注があり、そのうち5件は空調の自動制御する方向で設計を進めているという。空調の自動制御では、デマンド超過警報時に段階的に3分の1程度まで空調室外機の稼働容量を抑える制御に設定すれば、オフィス内の労働環境をそれほど大きく悪化させずに省エネ運転が可能になるという。

 東北地方では、エアコンの暖房利用が増えていることから、今後、冬場のデマンド管理の重要性が増し、自動制御による省力化のニーズが高まる可能性がある。また、積雪地帯では、融雪装置のポンプにデマンド管理を導入する例もあり、同協会では、今後、積極的に提案してきたいとしている(関連記事)。

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