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IHI、アンモニアで稼働する燃料電池、改質器は不要

2018/05/18 17:43
工藤宗介=技術ライター
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アンモニアを燃料としたSOFCシステム
(出所:IHI)
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同システムの原理
(出所:IHI)
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 IHIは5月16日、アンモニア(NH3)を燃料として直接供給する固体酸化物型燃料電池(SOFC)システムを開発し、1kW級の発電に成功したと発表した。横浜事業所で実証実験を実施し、今年3月に実現した。

 今後、長時間の連続運転による実証実験を実施し、業務・産業用途に向けてシステムの大型化に取り組んでいく。

 燃料電池は、水素と酸素の化学反応から、直接、電力を取り出せる。しかし、普及には水素の運搬・貯蔵のコストが課題だった。アンモニアは、水素含有量の多さ、液化・運搬・貯蔵の容易さ、肥料や化学原料として流通しているため、輸送インフラが既に整っていることから、水素のエネルギーキャリアとして期待される。

 今回、開発したSOFCシステムは、再生可能エネルギー由来の水素から製造したアンモニアを燃料とした場合、CO2排出量ゼロのクリーンな発電システムとなる。SOFCの運転温度域でアンモニアが水素と窒素に熱分解されるという特性を用いて、燃料を水素に変えるため、改質器を不要にした。IHIが燃料電池システム開発で培った知見や熱・流体技術などの基礎技術を活用した。

 同実証実験は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」の委託研究課題「アンモニア燃料電池」にて実施したもの。

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