1500V化による利点
(出所:日経BP)
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 Simpson氏は、太陽光パネル60枚あたりの単位による比較を示し、1500V化によって太陽光パネルの直列接続枚数が増え、ストリング(太陽光パネルを接続する回路単位)の数を30%減らせるとした。

 これによって、BOSコスト(太陽光パネル以外の関連機器・資材、施工などの費用)を平均で37%減らせるという。

 接続箱などの機器の削減で12%、電線の総延長の短縮で22%、施工時間の短縮による労務費の削減で10%となる。このほか、設計や遠隔監視の負担を軽減するなど、間接的なコスト低減効果もあるとしている。

 同社では、産業用の発電システムの提案において、PCSは中国のファーウェイ、Sungrow Power Supply社の2社と提携し、供給していく。両社ともに直流1500V対応機を推奨していくという。

 ただし、日本では、PCSを含まずに展開する。

 さらに、1500V化の次の方向性として、「直流2000V」に対応した機種が製品化され、メガソーラーの高電圧化がさらに進むという見通しを示した。

 また、蓄電システムを併設するメガソーラーが増えていくことが予想されるため、現在、家庭用で先行しているような、太陽光発電と蓄電池のPCSを1台で兼ねる手法が増えてくると予想した。

 PCSの製造工程にも言及し、現在の「一部が自動化された」製造プロセスから、「ほとんどが自動化された」製造プロセスに進化するという予想を示した。

 また、太陽光発電所を電力系統の運用と連携制御したり、発電量に関する予想や解析、不具合を把握して早期に解消する仕組みも進化すると見ている。