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ユニファの土岐社長(右)に優勝トロフィーを渡すFenoxのUzzaman氏

 「なぜユニファをチャンピオンに選んだのか。審査員に聞きました」。シリコンバレーのベンチャーキャピタル米Fenox Venture CapitalのCEO、Anis Uzzaman氏はこう切り出した。同社が主催した「Startup World Cup」で、日本代表のユニファが初代王者についたことを報告する記者会見の一幕である(関連記事)。

 Startup World Cupは、ベンチャー企業が世界一の座を競うプレゼンテーションのコンテスト。Uzzaman氏が挙げた勝因から透けて見えるのは、日本のベンチャー企業が描く事業の構想は世界的に高い水準にあり、それをきちんと投資家やパートナー企業に伝えることができれば、世界市場でも活躍できる可能性を秘めることだ。

 Uzzaman氏が語った勝因は3つ。1つ目は事業が対象分野がユニークだったこと。同社は保育園などの業務の支援を通じて子供に関するデータを集め、それを起点に家族をつなぐメディアの事業を立ち上げようとしている(ユニファの土岐社長のインタビュー)。「スタートアップには、デートや食事のためのアプリなどを作っているところが多い」(Uzzaman氏)中で、ユニファの取り組みは異彩を放ったという。

 2つ目はIoTや人工知能(AI)の活用といった、現在の時流に乗っていること。ユニファは、ネットワークに繋がる体温計や見守りロボットを通じて子供のデータを蓄積、AIで解析して保育士に注意を喚起するサービスを2017年夏にも始める計画だ。

 3つ目は、事業自体が実質的で、それを誠実に伝えたことという。「英語が母国語でない土岐社長が一生懸命言いたいことを言っていたのが伝わった。(審査員は)言葉よりコンテンツを重視した。(他社は)ピカピカのプレゼンテーションをしたけれども、売り上げがある会社が少なかったのに対して、300万米ドル(約3億円)程度の売り上げの実績があり、自分たち(ユニファ)が見ている夢が、現実のニーズとしてある証明として捉えられた」(Uzzaman氏)。さらに、「Q&Aの時に、ほとんどの会社は答えがズレてた。ユニファの答えは真っ直ぐだった」(同氏)。

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