可動翼タービンの概略図
(出所:鉄建建設)
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試験運転中の新型小水力発電装置
(出所:鉄建建設)
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 鉄建建設は3月15日、水深の浅い水路や流速の遅い水路、流量の少ない水路でも発電できる新型タービンを搭載した小水力発電装置を開発したと発表した。現在は茨城県石岡市の農業用水路で試験的に運転しており、今後、製品化の可能性を検討する。

 水量に応じて開閉する16枚の可動翼を採用した可動翼タービンを開発した。可動翼は、上流側で水圧を受け止めて開くことで、タービンの回転力に変換する。その後、下流側に回転した可動翼は水圧を利用して閉じ、逆向きのエネルギーを受け流す仕組み。

 水量が0.02m3/s程度以上、流速が1.5m/s程度以上あれば動作し、水深が10cm程度の浅い水流でも発電できる。また、流速や流量が極端に少ない水路でも、小さな落差を利用して集水加速導水路を設置することで発電できるという。

 1つの水流に設置する場合、流速が回復する間隔を取ることで直列・並列の連続設置が可能。また、水の流れてくる方向が変化しても、可動翼により流水のエネルギーをリアルタイムで効率良く受け止められるという。

 石岡市での試験運転では、集水加速導水路による流速2.0m/sの条件下で、最速回転速度が60rpmで発電出力9.6Wを確認した。イノシシの田んぼへの鳥獣被害対策として、1台の発電装置で侵入防止電柵2.2kmを設置した。

 このほかの用途として、防災のための河川の水位計測データやリアルタイム動画を観測所に送信したり、山間部で雨量を計測するための電力などを想定している。開発にあたり、NewAct(東京都豊島区)、あき電器(東京都調布市)、久力製作所(茨城県行方市)の技術協力を受けた。