納入したバイナリー発電システム「MB-70H」
(出所:神戸製鋼所)
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施設の外観
(出所:神戸製鋼所)
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 神戸製鋼所は3月13日、北海道洞爺湖町に出力72kWの小型バイナリー発電システムを納入したと発表した。同町と洞爺湖温泉利用協同組合の推進する「平成28年度洞爺湖町地熱利用発電設備導入事業」向けとなる。同社が北海道にバイナリー発電を納入するのは初めて。

 「バイナリー発電」とは、沸点の低い作動媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回して発電する仕組み。温度の低い地熱や排熱を利用できるのが特徴。同社のバイナリー発電機は、スクリュー式タービンを採用し、熱源変動に強いという。

 スクリュータービンと発電機ローターを一軸一体構造とすることで、作動媒体や潤滑油が漏れず、安全性を高めたという。今回、納入したシステムの製品名は「MB-70H」で、70~95℃の温水で最大発電端出力72kWの発電が可能。

 洞爺湖町と洞爺湖温泉利用協同組合は、2013年度から地熱資源の未評価地域だった金比羅山周辺で地熱開発調査事業を開始していた。既存温泉への影響がないことなどを確認した上で、今年3月10日に同発電設備の起工式を行った。

 発電した電気は、周辺地域の配湯設備用ポンプの動力などに利用する。