建設工事の完了した「瀬戸内Kirei太陽光発電所」
(出所:くにうみアセットマネジメント)
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2月28日に受電操作を行った
(出所:くにうみアセットマネジメント)
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中国電力に受電を確認した
(出所:くにうみアセットマネジメント)
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 岡山県瀬戸内市の錦海塩田跡地で進んでいる出力約235MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「瀬戸内Kirei太陽光発電所」の建設工事が完了した。2月28日に発電所の連系変電所と中国電力の設備を接続する「受電」作業が完了した。

 2014年11月に着工後、約3年半で発電設備の建設を終えたことになる。今後、約半年間にわたって試運転を行ったのち、今秋に商業運転を開始する予定という。事前に決めていたスケジュールでは、「2018年後半に試運転、2019年の運転開始」と公表しており、当初の予定よりも前倒しで商用運転に入る見込みになってきた。

 錦海塩田跡地を再開発するメガソーラープロジェクトは、連系出力186MW、太陽光パネル容量約235MWの国内最大級の太陽光発電事業を核に、塩田跡地の浸水対策などを強化する「安全安心事業」、塩性湿地特有の多様な生態系を保全する「環境保全事業」という3つの事業からなる。安全安心事業と環境保全事業については昨年完了していた(関連記事)。

 プロジェクトの事業体は、特定目的会社(SPC)「瀬戸内 Kirei 未来創り合同会社」で、同SPCには、米GEエナジー・フィナンシャルサービス、東洋エンジニアリング、くにうみアセットマネジメント、中電工が出資した。総事業費1100億円のうち約900億円を融資でまかなう。三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3行を幹事銀行とした28金融機関が参加したプロジェクトファイナンスを組成した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、東洋エンジニアリングと清水建設が担当し、太陽光パネルは、中国トリナ・ソーラー製と中国インリー・グリーンエナジー製。パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(630kW機・146台)と米ゼネラル・エレクトリック(GE)製(1000kW機・94台)を設置する。

 約265haの広大な建設サイトには、すでに約90万枚の太陽光パネルが整然と並んでいる。パネルが発電した電気は、100カ所以上に配置されたサブ変電所を経由してサイト北側の電気管理棟に設置された主変圧器に集められ、16kmにおよぶ地下送電線を通じて中国電力の変電所に送られる。

 完成後は、一般家庭約8万世帯分の消費電力に相当する電力を供給し、瀬戸内市のCO2排出量の約半分(年間19万2000t)もの抑制効果があると見込まれる(関連記事) 。