日射量に対する雲の影響の概念図
(出所:ウェザーニューズ)
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太陽放射コンソーシアムによる地表面の解析日射量
(出所:ウェザーニューズ)
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 ウェザーニューズは1月31日、エネルギー関連企業とそのサービス事業者、IoTプラットフォーム事業者向けに「新太陽光発電量予測」サービスを販売開始したと発表した。最新の物理気象学に基づき、雲による光の散乱・吸収も考慮した太陽光発電量予測と日射量予測を1kmメッシュの高解像度でリアルタイム提供する。

 従来の太陽光発電量予測サービスでは、地上の観測データから統計的に算出する回帰分析モデルを用いて日射量を予測し、その日射量予測を基に1週間先までの太陽光発電量予測を提供してきた。

 しかし、これらの一般的な予測方法では、最大の不確定要素である雲粒子による太陽光の散乱・吸収が考慮されないことに加え、回帰分析モデルに用いる統計値が観測地点の傾向や統計期間に依存するためリアルタイムの気象現象に対応した最適値を求められないという課題があった。

 今回、ウェザーニューズが参画する特定非営利活動法人・太陽放射コンソーシアムが衛星画像から雲の厚さ、雲粒の半径、雲水量、雲頂温度を推定する雲解析アルゴリズムを開発し、放射伝達モデルの計算の高速化に成功したことから、リアルタイムで高精度に日射量を解析できるようになった。

 雲に含まれる雲粒子・大気汚染物質・黄砂などによる光の吸収・散乱を考慮した日射量の解析実況値を、特定の観測地点の統計値に依存せず“面”的に予測に取り込むことを可能にした。太陽光発電施設で行った試験では、モデルによる推定発電量と実際の発電量が良い相関を示すことを確認した。今後、同サービスを国内外で広く導入・運営することで、さらなる予測精度の向上を目指すという。