エネルギー関連の市場調査などを手掛ける台湾EnergyTrendは2月5日、中国の太陽光発電普及施策である「トップランナー・プログラム」(第3フェーズ)によって太陽光パネルの発電効率の改善が進み、n型太陽電池セル(発電素子)などの先端技術が2018年にも量産段階に入るとの見通しを発表した(図)。

図●異なる技術別の太陽電池セル発電効率(%)とパネル出力(W)
(出所: EnergyTrend)
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 同社が刊行した調査報告書「先端太陽光発電技術の市場」によるもの。同報告書では中国の国家エネルギー局(NEA)が最近発表した2017年のトップランナー・プログラム(第3フェーズ)の詳細に基づいて分析している。

 既に量産段階に入っている製品に対しては「アプリケーション・トップランナー・プログラム」が、次世代技術を採用しまだ量産に至っていない製品に対しては「テクノロジー・トップランナー・プログラム」が適用されるという(表)。

表●中国の太陽光発電トップランナー・プログラム(第3フェーズ、2017年)要件概要
(出所: EnergyTrend)
  モジュール変換効率 [%] モジュール出力 [W] 太陽電池セル変換効率 [%]
アプリケーション・トップランナー 単結晶Si 17.8 295 20.5
多結晶Si 17.0 280 19.3
テクノロジー・
トップランナー
単結晶Si 18.9 310 21.6
多結晶Si 18.0 295 20.3

 アプリケーション・トップランナー・プログラムでは、5GWの設備容量が2018年末までに電力網に接続されると見込む。一方、テクノロジー・トップランナー・プログラムでは、1.5GWの設備容量が2019年6月末までに電力網への接続を完了しなければならないという。

 プロジェクトの入札では、先端技術の指標や次世代技術に基づく製品の出力・W数が入札の点数の最も大きな部分を占めるため、メーカーが高効率な次世代太陽電池技術の研究開発を加速する動機付けになっているという(関連記事1)。