JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は1月26日、同社100%子会社の鎮西ウィンドパワー(横浜市)が運営する串崎風力発電所(佐賀県唐津市、定格出力1980kW×1基)で2017年8月に発生した火災について調査し、その原因が判明したと発表した。

 事故の概要は以下の通り。2017年8月21日、遠隔監視により風車停止を確認し、14時6分にメンテナンス受託会社が現地へ直行して、警報解除後に風車を再稼働。その直後、ナセル後方のトランス室付近で煙と炎の発生を確認し、消防に通報した。その後、火炎はナセル本体とびブレードに延焼し、22日6:50、16時間後に鎮火を確認した(図1)。

風車火災事故の概要
(出所:第12回新エネルギー発電設 備事故対応・構造強度WG・資料、作成・鎮西ウィンドパワー)
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 調査の結果、本体ナセル後部のトランス(変圧器)U相690Vヒューズ上部のアルミバーが焼損しており、火災発生箇所であることが推定された。該当箇所以外のヒューズのアルミバーは両側とも残存しており、発電機やブレーキ、ギアボックスなどで機械的な故障を示す痕跡も見られなかった

 溶融したU相690Vヒューズを分析した結果、残存した下部アルミバーとの接触する箇所の表面積の92%に当たる箇所で腐食を確認。同ヒューズでは異種金属による電蝕による腐食が発生しており、焼損した上部アルミバーも同等以上の腐食があったと推定した。