アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで1月14日、竣工時に世界最大となるメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ソーラーパーク(Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park:MBR)」の全貌が明らかになった(図1)。

図1●ドバイで建設中の「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」
(出所:Masdar)
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 ドバイに隣接するアブダビの再生可能エネルギー開発事業者であるマスダール(Masdar)社が毎年開催する「アブダビ・サステナビリティ・ウィーク(ADSW)」の一環として、世界各国からの報道陣に対して公開したもの。

 ドバイやアブダビの中心街は高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市だが、市街地から離れれば茫洋とした砂漠がはてしなく広がる。

 そういった砂漠の真ん中に、2020年までに総容量1GW(1000MW)、2030年までに同5GWの「ギガソーラー」を稼働させるという壮大な計画をドバイ首長国政府は2012年に打ち出した。その達成に向けて開発を着々と進めているところだ(関連記事1)。

 MBRは、2030年までに25%、2050年までに75%のエネルギーを太陽光などのクリーンエネルギーで賄うという「ドバイ・クリーンエネルギー戦略」の一環ともなる(関連記事2)。

 MBRプロジェクトの投資総額は、500億ディルハム(約1.5兆円)。完成後は年間に650万tの温室効果ガス排出量を抑制する効果を見込む。

 同ソーラーパークは、ドバイの中心地から南方に約50kmのSeih Al Dahalにある214km2の用地で建設中である。

 立地に関しては、砂漠地帯で時々刻々と姿を変え移動する砂丘の影響も考慮し、「太陽光パネルが砂丘に埋まってしまうことがないよう、用地を選定した」(マスダール社)という。

 MBRでは太陽光発電所に加えて「イノベーションセンター」や「研究開発(R&D)センター」を併設する(図2)。

図2●「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」の完成予想図。中央のタワーが「イノベーションセンター」、右側が「R&Dセンター」、左側はフェーズ4で建設する700MWの集光型太陽熱発電所
(出所:Masdar) 
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