Gogoro社の電動スクーターと充電スタンド
(撮影:日経BP)
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蓄電池は充電スタンドで交換
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 住友商事は1月23日、沖縄県の石垣島において、1月28日に開催される「第16回石垣島マラソン」に、台湾Gogoro社製のバッテリー交換式電動スクーターを貸与すると発表した。

 同社は、このバッテリー交換式電動スクーターを使ったインフラの開発や関連サービスに取り組み、まず石垣島の実証事業を通じて展開することを発表している(関連ニュース)。この実証に向けて、住友商事は石垣市と提携している。

 石垣島では、2017年度内にシェアリングサービスを開始する予定。交換型バッテリーを使った電動スクーターによるシェアリングサービスは、国内初としている。

 サービスの開始に向けて、石垣島内の4カ所に充電スタンドを設置中である。このうち2カ所は、太陽光発電システムを併設し、日中は太陽光発電の電力で蓄電池を充電する。

 満充電時のスクーターの連続走行距離は約100kmとなっている。これに対応して、石垣島内の平均20km内に1カ所ずつ設置する。

 充電スタンドのうち、2カ所の太陽光発電システムの設置は、石垣市が担当する。内閣府の沖縄離島活性化推進事業補助金を活用する。

 Gogoro社のバッテリー交換式電動スクーターは、台湾や欧州で導入が先行している。ただし台湾や欧州では、交換型蓄電池への充電は、ほぼ系統電力によるもの。太陽光発電電力による充電を主軸に据える構成は、日本が先進事例となる。

 今回の石垣島マラソンは、石垣市などが主催する。バッテリー交換式電動スクーターは、住友商事の100%子会社であるe-SHARE石垣を通じて、無償で25台を貸し出す。

 貸与されたバッテリー交換式電動スクーターは、マラソン大会中、監察・救護隊員の移動手段として活用される。

 監察・救護隊員は、ランナーと並走するだけでなく、時折、折り返しながら、救護の必要なランナーの有無を確認している。

 こうした特殊な反復移動となることから、監察・救護隊員が乗ったバッテリー交換式電動スクーターの移動距離は、100kmを超える可能性があるという。このため途中でバッテリー交換が必要となる。

 ただし、通常の移動とは異なり、充電スタンドでタイミングよく交換できるとは限らないことや、救護に関わる緊急性も考慮して、今回の石垣島マラソンでは、充電スタンドでバッテリーを交換することはせず、沿道の所定の場所でスクーター自体を乗り換える方法で運用するとしている。