10月28日~11月8日に東京ビッグサイトで開催された「第45回東京モーターショー2017」(TMS2017、特集2も参照)では、工具メーカーも各種の「コンセプト工具」を展示した。その中から幾つか目についたモデルを紹介する。

乱暴に扱うと「痛い!」と叫ぶレンチ

 トルクレンチやトルクドライバーなどを手掛ける東日製作所(本社東京)は、次世代型トルクレンチのコンセプトモデルを2機種を展示した。

 その1つが「パートナートルクレンチ TONY」(図1)。トルクレンチにカメラや液晶ディスプレイを装備。顔認証機能でトルクレンチがパートナーである作業者を識別。音声や光、振動でコミュニケーションを取れる。

図1 東日製作所の「パートナートルクレンチ TONY」
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 TONYは作業者を認識すると、液晶ディスプレーに笑顔を表示するとともにあいさつする。作業箇所や締め付けトルクを指示したり、例えば強い力で締め付けすぎると泣き顔になって注意したりする。初心者でも適切に作業できるよう誘導するので、教育ツールとしても使える。

 さらに、振り回すなど粗雑に扱うと目を回しながら「痛い!」と言葉を発する。トルクレンチは計測器であるにもかかわらず、作業現場では必ずしも丁寧に扱われていない。そこで作業者に注意を促す手段として、トルクレンチの“気持ち”を表現するアイデアを盛り込んだ。

 同社は、2015年に設計開発や営業など部署を横断したグループを立ち上げ、最新の技術やデザインを取り入れた「夢のあるトルクレンチ」のアイデアを競う社内コンペを実施した。TONYや、同じく今回出展したコンセプトモデル「CEM4.0+」は、寄せられたアイデアの中から社内の技術で実現可能な技術・デザインとして選ばれ、実際に製作された。

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