慶応義塾大学の研究グループは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で独自の力触覚アクチュエーターの技術を利用した双腕型ロボットシステム「General Purpose Arm」を開発した(図1)。ロボットアームが検知した触覚と視覚、聴覚、移動情報を、遠隔で操作者に伝える機能を備える。操作者の腕や指の動きをロボットアームで再現するのと同時に、ロボットがつかんだモノや触れたモノの軟らかさや弾力を操作側に伝える。操作者が実際に眼で見て、手で持っているかのように操作できる特徴がある。

図1 慶応義塾大学の研究グループがNEDOと共同で開発した双腕型ロボットシステム「General Purpose Arm」でプラスチックコップに水を注ぐ
左のマスターシステムで操作者は、HMDにより視界を確保、左右の腕と指の動きと足の筋収縮で、ロボットの動きを操作する。右の自走式ロボット「スレーブシステム」はマスターシステムの操作通り動き、ハンドがつかんだモノの感触などを伝える。 (出所:慶応義塾大学)
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 慶大の研究グループは、理工学部システムデザイン工学科の野崎貴裕助教と村上俊之教授、先導研究センター・ハプティクス研究センターから成る。同研究グループはまた、触覚技術の機能をすぐに利用できる集積回路「ABC-CORE」を開発。約30社と提携し、農業機器、産業機器、自動車、建設機械、航空宇宙、医療、介護など様々な分野で、同技術の実用化に向けた共同開発を企業と進めている。慶大ハプティクス研究センターは、2017年10月3〜6日に開催された展示会「CEATEC JAPAN 2017」に出展。企業との共同研究の一端を披露した。

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