2017年12月11日、新幹線「のぞみ34号」(博多駅13:33発、東京駅18:33着予定、N700系16両編成)で深刻なトラブルが発生した。名古屋駅で運転を取りやめた時点で、車両を支える重要な構造部材である台車枠の一部(側バリ)に、下から上に向かって長さ140mmもの亀裂が入っていたのだ(図1)。側バリは、板厚8mmの中空箱形構造で、断面の大きさは高さ170mm、幅160mm。上面は残っているものの、あと30mmで破断に至るところだった。

図1 のぞみ34号の13号車台車の台車枠に生じた亀裂
幅160×高さ170mmの台車枠に、コの字形の亀裂が生じていた。(出所:JR西日本)
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 鉄道事故などに詳しい佐藤R&D(本社東京)代表取締役の佐藤国仁氏は、「亀裂はいったん生じるとどんどん進行する。ここまで大きいと、走行を続けていればじきに側バリが破断しただろう」と指摘。仮に破断したとすると、「新幹線は簡単には脱線しないようになっているが、脱線の可能性も否定できない」(同氏)。名古屋駅以降も運転を継続していたら、台車枠が破断し大事故になっていた可能性がある。

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