深層学習(ディープラーニング)向けのLSIで圧倒的に強い米NVIDIA社が、駄目押しの一手を繰り出した。新型GPUに深層学習向けの専用回路を加えて性能を一挙に引き上げただけでなく、回路設計のオープンソース化にも踏み切る。2017年5月開催の開発者会議「GTC 2017」で明らかになった同社の戦略を読み解く。

 世界首位を競う自動車メーカーが、人工知能(AI)チップ最大手と手を組む。米NVIDIA社が2017年5月に開催した開発者会議「GPU Technology Conference(GTC) 2017」で一番の話題は、同社とトヨタ自動車の提携だった。深層学習(ディープラーニング)処理を高速化できるNVIDIA社の車載コンピューター「DRIVE PX」を、トヨタが自動運転システムに採用し、数年以内の市場投入を目指すという。

 GTC 2017の基調講演に立ったNVIDIA社CEOのJensen Huang氏は、引き続いてもう1つ重要な戦略を明らかにした。華々しい提携発表の陰で目立たなかったこの一手は、後から振り返るとAIチップの将来を決定づけた分岐点と見なされるかもしれない。同社の深層学習向け専用回路の設計情報を、オープンソースとして公開すると表明したのである。

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