これまで数回に渡ってドイツVolkswagenグループの最新プラットフォームを紹介してきた。縦置きエンジン前輪駆動車両用の「MLB evo」を採用する同Audi社のSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「Q7」、横置きエンジン前輪駆動用に使用される「MQB(Modular Transverse Matrix)」を利用したVolkswagen社「パサート」の分解研究作業である。

 今回はVolkswagenグループのドイツPorsche社が主に開発を担当した「MSB(Modular Standard DriveTrain Platform)」を使ったスポーツセダンで、日本市場で発表されて間もない新型「パナメーラ」を採り上げる。

Porsche社が開発した「MSB」

 Porsche社パナメーラは日本市場で、ガソリン仕様の2.9LでV型6気筒ツインターボ、同4LでV型8気筒ツインターボ、同V型6気筒エンジンとモーターによるプラグインハイブリッド車(PHEV)を用意する(図1、2、表)。欧州では4LでV型8気筒ツインターボ・ディーゼルもある。変速機はすべてPorsche社で初採用となる8速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を組み合わせる。駆動方式はベースグレードを除いて4輪駆動仕様が設定され、2種のホイールベースを用意する。

図1 Porsche社の上級セダン「パナメーラ」のラインナップ
日本仕様では、ガソリンエンジンで2.9LのV型6気筒ツインターボと4LのV型8気筒ツインターボの2種類、さらにプラグインハイブリッド車(PHEV)などを設定(欧州では4LV型8気筒のツインターボディーゼルも用意)。変速機はすべて8速DCT(PDK)を組み合わせる。
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図2 パナメーラのインパネ
中央のモニターは12インチでタッチパネルに対応している。テレマティクスサービス「ポルシェコネクト」を使えば最新のルート情報や音楽データを入手できる。
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表 パナメーラの主な仕様(PHEVの4Eハイブリッド)
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