プロジェクターの代わりに買ったものは…
 編集部内では、たびたび「責任買い」という言葉が飛び交います。記事の中で取り上げた新製品を、その記事を執筆した記者が買う場合があるというものです。今回私が執筆したプロジェクターの特集「どこでもAR」で言えば、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Touch」がそれに相当します。購入する一歩手前まで行ったのですが、約15万円という価格から、家族の反対があって断念。その代わりに、ソニーが2017年6月に発表した電子玩具「toio」を予約購入しました。家族にはまだ言っていません。(根津)

クラウド(群衆)かクラウド(雲)か、それが問題
 恥ずかしながら、特集2「日本メーカーこそクラウドファンディング(CF)」の取材を始めるまで、クラウドファンディング(CF)の「クラウド」はCloud(雲)だと思っていました。ネット上にあるサーバー機群をCloudと呼ぶ発想で、ネットにつながった人々の財布を“資金のサーバー群”に見立てているのだと。正しくはCrowd(群衆)だと知った際も、Cloudの方がむしろ的確である気さえしました。しかし、取材を進めるうちに、CFを支えるのは、ネット上にある遠い雲ではなく、地上にいる意思をもった人々で、決して混同すべきではないと感じるようになりました。CFの影響力は、今後ますます大きくなりそうです。(野澤)

残り物には…
 「この時を待っていました」。責任者がそう漏らすのが、HOYAのHDD向けガラス基板事業です。これまでの主な用途は、フラッシュメモリーの猛烈な追い上げで風前の灯の2.5インチ型HDD。他社は撤退し、最後まで残ったのが同社でした。ここまで耐えてきたのは、全く新しい市場への期待から。それがニアライン向けの3.5インチ型HDDです(Emerging Tech「HDDは死なず、20T超えで記憶階層下支え」)。熱アシスト記録(HAMR)が主流になれば、現在は標準的なアルミ基板を全て置き換え、今の数倍の事業に育つ可能性も。新事業の種は、終わったとみられがちな市場にも潜んでいるようです。(今井)

出典:2017年7月号 p.114 日経エレクトロニクス
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