ブリヂストンは、タイヤに実装したセンサーで路面状態を判定する技術をまずは道路の保守車両向けに実用化した。乗用車向けにも2020年をメドに商品化する。タイヤの挙動から、乾燥、湿潤、積雪、凍結といった路面状態を判別して運転手や車両に知らせることで、安全な走行を支援する。路面情報を他の車両と共有し、安全な経路の計画にもつなげる狙いだ。さらに販売後にも顧客との接点を維持することで、移動にまつわる安全・安心や利便性を提供するサービス事業者への脱皮をもくろむ。

加速度や圧力をセンシング

 開発した技術は、加速度、圧力、温度などを測るセンサー、タイヤの回転を電磁誘導で電気エネルギーに変える振動発電機、センサー情報を送信する無線機で構成し、タイヤの路面と接するトレッドの内側に実装する(図1)。走行時には、路面と接している側のトレッドが圧迫され、トレッド内側の加速度や圧力が路面状態に応じて特有の変化をする(図2)。各種センサーからの情報を機械学習で解析、路面状態を判別する(図3)。機械学習を使った判定アルゴリズムの開発では、統計数理研究所の協力を得た。

図1●タイヤの挙動から路面状況を判別
ブリヂストンが開発した路面状況の判別技術の概要。「CAIS(Contact Area Information Sensing)」と名付けた。(図:同社)
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図2●路面によって異なるセンサー情報
路面の状態によって、センサーから得られる波形は変わる。(図:ブリヂストン)
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図3●センサーからの情報を機械学習
波形から、路面の特徴を表す成分のみを抽出し、機械学習で路面状態を判別する。(図:ブリヂストン)
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