ソニーが展示したLPWAの送信機と受信機
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 ソニーは100km以上離れた遠距離や、100km/時で走行中の移動体からでも安定的に通信できる長距離無線通信技術LPWA(Low Power Wide Area)を開発した(表1)。

表1 ソニーが開発したLPWAの仕様
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 LPWAは多数のセンサーを使うIoTシステムの通信手段として期待されている。ユーザーが無免許で利用できる920MHz帯を利用する。

 さまざまな規格があり、業界団体のLoRa Allianceが推進する「LoRaWAN」やフランスSigfox社が手がける「Sigfox」が実用化済みである。いずれも、数km〜十数km以上離れて通信が可能である。

 先行するLoRaWANやSigfoxに対して、ソニーのLPWAの強みは、100km以上の長距離通信と、100km/時の高速移動中でも安定した通信が可能なことである。送信出力(空中線電力)は20mWと、LoRaWANやSigfoxと変わらない。ただし、ソニーのLPWAは、既存方式と比較して、通信距離と移動速度では上回る。最大データ伝送速度は80ビット/秒である。LoRaWANは290〜50kビット/秒、Sigfoxは100ビット/秒だ。

 自動車リースの車両管理サービスやドローンの位置情報監視、登山者に送信機を持たせて遭難時の救助活動時に位置情報を提供するといった用途を想定する。

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