ディーゼル車の措置はリコールではない

Daimler社Chairman of the Board of ManagementのDieter Zetsche氏

 ディーゼル車にさらなる逆風が吹いている。ドイツDaimler社は2017年7月18日、300万台に及ぶディーゼル車の無償修理の実施を発表した。今回実施するサービスキャンペーンは「商品性・品質の改善措置(自主的な回収・無償修理)であり、リコールとは異なる」(同社)とのスタンスを取る。

 「ディーゼル車を巡る議論で顧客が不安になっている。だから今回、ディーゼル車の運転者を安心させる措置を決めた」。同社Chairman of the Board of ManagementのDieter Zetsche氏は声明を出して事態の沈静化を図る。

 今回の無償修理は、欧州市場の排ガス規制「Euro5」および「Euro6」に対応したほぼ全てのディーゼル車が対象だ。エンジンのソフトウエアを更新し、市街地での実走行のNOx(窒素酸化物)排出量を改善するという。

 7月21日にはドイツAudi社もディーゼル車85万台を無償修理すると発表。ACEA(欧州自動車工業会)によると、欧州の新車販売に占めるディーゼル車の割合は、2016年の50%前後から2017年4月には46.9%まで落ち込んだ。ドイツVolkswagen社の排ガス不正問題の影響が尾を引く。Daimler社の対応次第では、ディーゼル車離れに拍車をかける可能性もありそうだ。

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