高速道路の車線などにワイヤレス給電システムを高密度に敷設し、走行中のEVに給電する構想が議論され始めている。まだ課題の洗い出し段階にすぎないが、技術面や費用面で乗り越えられない壁はなさそうだ。実現すれば、EVの利用可能性も大幅に広がる。早ければ2020年前後に一部の道路で実用化される可能性もある。

 走行中の電気自動車(EV)に給電する走行中給電は、ワイヤレス給電(WPT)技術の究極目標といえる(図1)注1)

注1)2006年に共鳴型WPTを提案した米Massachusetts Instituteof Technology(MIT)で当時Assistant ProfessorだったMarin Soljacic氏も2007年当時既に、「この技術(共鳴型WPT)は充電のためではなく、給電した電気をそのまま使って走れるようにすることで、EVの蓄電池を不要にするためにある」と強調していた。
図1 走行中給電は実用化可能か
日産自動車が公開している高速道路での走行中給電のイメージ(a)。豊橋技術科学大学の大平研究室が2016年3月に始めた電界結合方式平行2線路の、実際の路上における走行実験(b)。高速道路での走行中給電の最大のメリット(c)。早稲田大学 髙橋氏の敷設費用の試算例(d)。(写真:(a)は日産自動車)
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