日系メーカーにとって中東とアフリカは難しい市場だ。地理的に遠い上に政治的に不安定である。ただ市場は着々と成長する。特にアフリカは最後の巨大市場と言え、欧州や中国が目を付ける。準備を始めるべきだ。(本誌)

 中東・アフリカは今後、有望市場になる。2016年の新車販売台数は約450万台規模で、数年後に日本市場を上回り600万台規模に達しそうだ(図1)。日系メーカーの中には本格的な進出に備えて準備するメーカーが出てきている。

図1 中東・アフリカ市場は徐々に成長する
IHS Markit Automotiveによる新車販売台数の実績(2016年まで)と予測(2017年以降)。
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 アフリカはアジアに続いて人口の多い地域で、現時点で約12億人に達する。ただ2016年の新車販売規模は130万台程度にとどまる。裏を返せば、世界で最も成長余地が残るのがアフリカである。

 長期で見ると、経済成長を背景に地域社会を取り巻く環境が変わっていきそうだ。特に「サブサハラ」と呼ばれるサハラ砂漠以南の地域では、中間層が増える見込みである。しかも最近、アフリカ各国は自動車産業の振興策に熱心に取り組みつつある。南アフリカが代表的だが、北アフリカ諸国やナイジェリア、アンゴラ、ガーナ、ケニアなどで振興政策を推進し始めた。

 一方の中東市場。豊富な原油があるエネルギー大国ばかりだが、原油価格の低位安定が続きそうなのが懸念材料だ。また長期的にみて省エネルギー化に取り組まざるを得なくなる。低燃費技術の得意な日系自動車関連メーカーにとっては、好機到来と考える。

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