2017年は「部品の共通化」戦略の“真価”が問われる年になりそうだ。車両開発と生産にかかるコストと時間を大幅に削減することを目的に、自動車メーカー各社は部品の共通化を進めてきた(図1)。最近では、ドイツVolkswagen(VW)社が電気自動車(EV)向けプラットフォーム「MEB(Modular Electric Drive Kit)」の開発を2016年に始めた。

図1 共通プラットフォームが続々
自動車メーカー各社は、部品の共通化を進める取り組みを加速している。
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 開発・生産の効率化は競争力に直結する。傘下に車両ブランドを12も抱えるVW社やトヨタ自動車は、2017年も世界販売台数で1000万台を突破する見通しだ(図2)。米GM社やRenault・日産グループが続き、「1000万台クラブ」を形成する。

図2 「1000万台クラブ」の拡張に躍起
2016年はVW社とトヨタ、GM社が世界販売台数で1000万台を突破した。この3強に肉薄したRenault・日産グループを含め、グループの規模を生かした部品の共通化が進んでいる。
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 その下に並ぶ自動車メーカーを含め、規模の経済によるコスト削減に取り組む。同じプラットフォーム(車体)や部品を多くの派生車に適用することで、コストを抑えつつ素早く顧客ニーズに合わせて提供していく考えだ。欧州基準のBセグメント以上の車両には適用が進みつつあるが、いよいよコスト要求が厳しいAセグメント車への展開が本格化する。

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