自らの専門分野を深めるだけではなく、異分野の見識を広める重要性が増している。アイシン・エィ・ダブリュ(本社愛知県安城市)の山田氏は2016年度、産業用機械組立工として「現代の名工」に選ばれた。電気や機械、機構の知識を組み合わせて設備製作に取り組んできたからだ。電気系出身の同氏は、専門外の機械系に立ち向かうことで広範囲の知識を吸収してきた。

 できなければ悔しい。私にとって、その思いが異分野の扉をこじ開けるきっかけになっています。会社に入った時、最初の壁になったのが機械系という分野でした。

 電気系出身者としてアイシン・エィ・ダブリュに入社した私は、技能研修生として社内にある研修施設で実習を受けるようになったのですが、その実習というのが主に工作機械を扱うものだったからです。しかも施設に入って周りを見渡してみると、20人いた研修生の中で、機械系出身者が19人、電気系出身者が私1人というアウェー状態でした。

やまだ・よしひさ
1982年、アイシン・エィ・ダブリュ入社。2007年、経済産業省の「ものづくり日本大賞」優秀賞受賞。2016年、厚生労働省の「卓越した技能者(現代の名工)」に選出。(写真:上野英和)

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