筆者は、「出る杭」を求めていたソニーで、世界に先駆け(ただし勝手に)サプライチェーン革新を主導して異端児扱いされた。しかし、そうした「出る杭」に育ててくれたのは他ならぬソニーである。だからこそ、近年の同社には歯がゆい思いが募る。そこで、本連載では筆者の古巣であるソニーを題材とする。

 前回の連載「『出る杭』を育てる時代」(2015年2月号~6月号)では、企業に変革を促す出る杭に求められるものとは何か、出る杭を育てるにはどうすればよいかについて解説したが、今回は視座を高め、出る杭が常に考えるべき「本質とは何か」という視点から、現在の同社の状況をにらみつつ2015年2月発表の同社「2015~2017年度中期経営方針」を評価する*1。敢えて極論や独断と映るであろうことも交え、日本のメーカーやそこで働く人々が抱える課題を考えたい。

*1 ソニーのWebサイト(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201502/15-017/)に掲載されている。

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