カメラ(CMOSイメージセンサー)、LiDAR、ミリ波レーダーの3つは、現在、自動運転車の外界認識に欠かせないセンサーとみられている。それぞれの長所を組み合わせて信頼性を高める。多種センサーの使い分けと言える。こうした状況が急変しつつある。革新的なセンサーが登場し、3大センサーの勢力図を乱す可能性があるからだ。

 自動運転向けに車両の周囲を認識するセンサーの開発が、新たな局面を迎えている。カメラ(CMOSイメージセンサー)、LiDAR(Light Detection and Ranging)、ミリ波レーダー…。多様なセンサーを組み合わせる現行手法に対して、次世代を見据えた技術が、この1年ほどの間に相次いで登場した。主には米国やイスラエルのベンチャー企業が革新的な検知手法を競っている。

 次世代の革新的な新型センサーは、既存センサーの検知手法の長所を“良いとこ取り”したものと言える。いずれの開発企業もレーダーやLiDARの一種と主張しているが、旧来の検知原理からすると、その分類に当てはまらない。多様なセンサー機能を統合したまったくの新型だ(図1)。既存のカメラ、LiDAR、レーダーを市場から駆逐し、あらゆる自動車メーカーから必要とされる“センサープラットフォーム”の座を狙う。

図1 「組み合わせ」から「良いとこ取り」へ
自動運転車向け外界センサーは、カメラ、LiDAR、レーダーといった異種のセンサーを組み合わせて情報を融合させる「センサーフュージョン」で2020年前後に実用化された後、新型で普及しそうだ。新型は、厳しい環境下にあっても高分解能での測距が可能である。既存のセンサーを単純に進化させたものではなく、既存の異種センサーの強みを盛り込んだデバイスになる。ここへ来て開発が活発化している。
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